2022年9月30日に発売が予定されている、タイトリスト TSR2 ドライバーを試打してきました!
TSR2 ドライバーを試打した感想は・・
- 強烈な高初速性能+低スピンの弾道!
- 積極的にボールを操ることができる操作性が魅力!
- 「洋ナシ」型ヘッドで、余計なぜい肉をそぎ落とした精悍なボディ!
- ヘッドスピード45m/s以上の中上級者向けドライバー!
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※ タイトリストのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
タイトリスト TSR2 ドライバー Titleist TSR2 DRIVER
タイトリストの2022年新作が、TSR シリーズ!
シリーズのコンセプトは、「FASTER (より速く).LONGER (より遠くへ).STRAIGHTER (よりストレートに).」
今秋はTSR2、TSR3、TSR4の3機種のドライバーが発売されていて、今回試打したTSR2は3機種の中では一応「一番やさしい」モデルとなります。
「驚異のスピードと安定性」で、「飛距離と許容性の完璧なバランス、高打ち出し、低スピン、そしてスピード性能」を極めたモデルとのことでした。
3機種の中で「一番やさしい」といっても、そこはタイトリストのツアーモデルドライバー!
私のようなアベレージゴルファーには、簡単に打ちこなせるドライバーではないだろうな・・と思いながら試打してみました。
試打クラブスペック ロフト角:10.0° シャフト:TOUR AD IZ-5 (カスタムシャフト) フレックスS
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーが試打した評価および感想です。
外観
ソールの外観。
前作のTSiシリーズでも見られた、細い矢じりのような一本線が特徴的です。
全体的なデザインはシンプルでカッコいい!
フェースの外観。
かなりのディープフェースだと思います。
フェースの名称は「マルチプラトーVFTデザイン」で、広範囲で高い反発力を実現しているとのこと。
横方向からの外観。
肉厚感が強調された形状ですね!
後方からの眺め。
ウェイトが確認できます
ネック部分。
いわゆる「カチャカチャ」機能 (=SureFit 調整機能)が搭載されています。
地面に置いてまず感じたのは、引き締まった外観!
投影面積は極端に小さいわけではないですが、余計なぜい肉をそぎ落とした筋肉質のボディといった雰囲気でした。
ボリュームがトゥ側にあるいわゆる「洋ナシ」型のドライバーで、タイトリスト伝統の顔つきとなります。
フェースの向きは、はっきりと「逃げ顔」。
操作性重視でパワーヒッターが左を気にせずに叩いていける、という雰囲気の顔つきでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトはカスタムとなるTOUR AD IZ-5、フレックスはSでした。
手に取ってみた第一印象は、ずっしりとした重量感がしっかりとあるな!ということ。
持った瞬間に、「ハードそうだな・・」という直感が働きました。
ワッグルしてみると、シャフトはかなりしっかりしている印象。
カスタムシャフトならではのしっかり感だとは思いますが、それでもガチガチという程ではなかったです。
素振りをしてみても、やっぱり全体的に重い&シャフトがしならない・・。
ただ、振り抜き感はとてもよかった!
ヘッドの空力性能がかなり高いのか、とてもシャープに振りきれました。
ボールを打った時の振り抜き感もとても素晴らしく、「もっとスイングスピードを上げていこうぜ!」という声が聞こえてきそうでした。
打ってみて感じたのは、力強い打感!
やわらいという雰囲気は少なめで、ごくわずかにボールをつぶした後にフェースの強烈な跳ね返しでボールを押し出す、そんなイメージの打感でした。
「バシイッ」という打音も力強さを演出していて、とても好感触でした!
弾道、寛容性
弾道の特徴として感じたのは、徹底された高初速+低スピン!
初速は、とにかくめっちゃ速いです!
試打を開始した時には、この高初速に目がついていけずボールを見失ってしまうほどでした。
目が慣れてきて (笑)確認できたのは、やや低め~中程度の角度で飛び出して、そのまま前にググっと進んでいく弾道!
高弾道は無駄!と訴えるような、低スピンの弾道が連発していました。
操作性が重視されているドライバーだな、ということも強く感じました。
インパクト時のフェースの向きや打点に、しっかりと反応するドライバーであることは間違いないです。
極端に曲がるということはありませんが、オートマチック感はほとんどなく、打ち手の要求に素直に答えるドライバーでした。
寛容性は、この手のドライバーとしては比較的高いと感じました。
思ったよりも、打点ズレをヘッドがカバーしてくれました。
ただ、やはりオートマチック感は少な目。トゥ寄りの打点で当たり負けすると、右に向かって飛距離ロスせずに飛んでいく打球も散見されました。
飛距離は私のヘッドスピード (ドライバーで40m/s前後)でキャリー180-190ヤード、ランも合わせて200ヤード前後といったところでした。
ある意味、飛距離性能もヘッドスピードに正直に答えてくれるドライバーだな・・と思いました。
個人的には、キャリーでもう少し飛距離を稼いで欲しかったです。
ただ、これだけ低スピンで低~中弾道の打球となっていたので、これで精一杯といった印象でした。
総評
まず感じたのは、ゴルフを始めた十数年前の香りが残っているドライバーだな・・ということでした。
当時のドライバーにはオートマチックさは少なく、打ち手の技量に素直に反応するドライバーがほとんどでした。
このドライバーもとても「素直」なドライバーで、オートマチックなドライバーに慣れたゴルファーにとっては違和感を感じるかもしれないな・・と感じました。
印象に残ったのは、「素直」ではあるものの極端にばらつく弾道がほとんどなかった点。
このあたりは、この手のドライバーとして進化している部分だろうな・・と思いました。
対象となるゴルファーは、程よい操作性を求める中~上級ゴルファー!
ヘッドスピードも少なくとも45m/sは必要。ヘッドの性能自体が、そのスピード領域を求めているのは間違いないと思います。
あくまで想像ですが、45m/s以上であればかなりの飛距離性能が発揮されそう。
その飛びのポテンシャルは、あくまで予感ですが私でも感じることができました。
アベレージゴルファーを自認する私には、正直に言ってオーバースペックのドライバーでした。
積極的にボールを操っていきたいゴルファーやパワーに自信のあるゴルファーにとっては、かなり頼もしいクラブとなると思います。
腕に自信のある方は、是非積極的に検討していただきたいと思います!