テーラーメイド バーナー ミニ ドライバー TaylorMade BRNR MINI DRIVER
こんな方におすすめ!
- 飛距離を確保しつつ、安定したドライバーショットを打ちたい!
- 460ccの大型ヘッドが苦手・・。小ぶりで、取り回しのいいドライバーが欲しい!
総合評価 8.5点/10点満点
- 飛距離性能 9点
- 球の上がりやすさ 7点
- 操作性 8.5点
- ミスヒットに対する寛容性 8.5点
- 打感、打音 8.5点
- 扱いやすさ 9.5点
テーラーメイド バーナー ミニ ドライバーを試打した感想は・・
- 取り回しの良さと「当てやすさ」によって、安定したドライバーショットが実現できる!
- 短尺シャフトかつ小ぶりのヘッドながら、460㏄ドライバーと遜色ない飛距離を確保できる性能が素晴らしい!
- 直ドラショットも、十分に可能なヘッド性能!
テーラーメイド バーナー ミニ ドライバーとは?
テーラーメイドから約2年おきに数量限定で発売されている「ミニドライバー」シリーズですが、2023年モデルがバーナー ミニ ドライバーとなります!
コンセプトは「レトロな美学と現代テクノロジーの融合」!
1990年代半ばの「Burner TI Bubble 2 (バーナー チタン バブル 2)」のブランドロゴやクラシカルなデザインを再現しつつ、現代テクノロジーを融合しているとのことです。
今作はロフト角が2種類 (11.5°と13.5°)用意されており、今回打ったのは13.5°のモデル!
ヘッド体積304ccの“小ぶりな”このミニドライバーで、どのような弾道が実現できているのか、興味深く打ってみました!
外観
ソールのデザインは、レトロ調でカッコいい!
「Burner TI Bubble 2 (バーナー チタン バブル 2)」にも搭載されていた「K-SOLE」を現代風にアレンジすることによって、地面からも打てる、いわゆる「直ドラ」が可能なクラブとなっています。
また、ミニドライバーでは初めて、重心位置の調整ができるウェイトシステムを搭載!
重量の異なる13gと1.5gのウェイトを交換することによって、弾道を調整することができるようになっています。
フェースには、高い反発性能が特徴の「ZATECH チタン ツイスト フェース」を採用!
テーラーメイドお馴染みの「貫通型スピードポケット」と「ツイストフェース」との相乗効果で、すぐれた飛距離性能と寛容性を実現しているとのことです。
横方向からの外観。
「TaylorMade」の字体が、レトロ調でおしゃれ!
ボディは比較的シャロ―で、後方へのストレッチもしっかりと確保されていると思いました
後方からの眺め。
テーラーメイドお馴染みの可変スリーブが搭載されていて、ロフト角およびライ角の調整が可能となっています。
当然ですが、投影面積は通常のドライバーよりは小さめ!
それでも極端に小さいということはなく、やや平べった目のボディからは安心感を感じることができました。
地面に置いてみると、フェースの向きはターゲット方向に対してほぼニュートラル!
「K-SOLE」デザインのおかげか、ヘッドの座りも良好で、直ドラも行けそうだな!と思いました。
「ドライバー」としては、小ぶりながら引き締まったシェイプのおかげで、振り抜きがよさそうだなと感じるサイズ感。
一方、「フェアウェイウッド」としては、シャロ―目のボディでよく球を拾ってくれそうなイメージ。
外観としては、「ドライバーとFWのいいとこどりだな!」といった印象でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正 (オリジナル)となるUST Mamiya PROFORCE 65 M40X JP SPEC、フレックスはSRでした。
持ってみて感じた重量感は、一般的なドライバーとFWの中間といった印象で、個人的には扱いやすいそうだなと思いました。
ワッグルでは、フレックスSRとしては割としっかりとしたシャフトだなと感じました。
僅かにしなりを感じることができたのでガチガチといった雰囲気ではないものの、頼りなさは全く感じませんでした。
素振りをしてみても、軽快に振り抜ける印象で、シャフトとヘッドのバランスはとても良好だと思いました。
打感は、やや硬めの弾き感と、ボールの芯を打ち抜くしっかりとした感触が混在したもの!
一瞬ボールがフェースに乗るようないわゆる「乗り感」がありつつ、球離れが早い印象で、これがZATECHチタンの感触か・・と思いました。
打音は「ビシッ」という、やや硬質な音。
打感、打音ともに力強さが伝わってくるもので、個人的にはとても好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離性能
まずは、「ドライバー」としてティーアップして打ってみました。
ティーアップの高さは、地面から20mm前後といったところ。
高さの目安としては、460ccドライバーとFWでのティーショットの中間といったところで、この高さが一番打ちやすく弾道も安定していました。
ロフト角13.5°モデルでしたが、弾道の高さは中~やや低め!
3番ウッドのティーショットよりもやや低い弾道で、個人的にはもう少し高くてもいいかな・・という印象。
スピンはかなり低減されている雰囲気で、ふけ上がることなく力強い棒玉状の弾道で、グイグイ進んでいました。
特徴的だったのが、「つかまり」がかなり抑え気味だったこと。
打ち出しから右に出る傾向が強く、カット気味のスイング軌道ではスライスに近い軌道となることもありました。
大けがになるようなスライスはほとんどなかったものの、つかまりを重視するゴルファーにはちょっとキツイかなという印象。
逆に、過剰なつかまりや左への引っかけが気になる方にとっては、かなり安心して叩いていける味付けになっていると思いました。
通常のドライバーよりも小ぶりで「難しいかも」と感じてしまいそうですが、実際にはシャフトの短さによる「当てやすさ」によって、むしろやさしくなっていると思いました。
本クラブのシャフト長は、43.5インチ!
通常のドライバー (45.25~45.75インチ)よりも約2インチ短いため、扱いやすく、容易に高い確率でフェースの芯に近い部分でとらえることができました。
ミスヒットに対する寛容性は、比較的高いと思いました。
オフセンターでのお助け機能がしっかりと確保されていて、打点の安定しないゴルファーにとっても使いやすくなっていると思いました。
飛距離性能は、高いと思います。
304ccのヘッド体積、43.5インチの短尺シャフトからは飛距離ロスが懸念されるところでしたが、個人的には通常ドライバーと遜色ない飛距離性能でした。
具体的には、キャリーで190~200ヤード前後、ランでかなり稼げそうで、トータルでは220ヤード前後といった印象でした。
直ドラ (ティーアップせずに地面から)で打ってみた
ロフト角13.5°、シャフトフレックスSRのモデルですので、直ドラにもチャレンジしてみました!
まず、打てるかどうかという点で言えば、「結構打てちゃうよ!」というのが正直な感想。
決して「やさしくはない」ですが、かといって全く打てないという訳ではないです。
個人的には、3番ウッドとほとんど変わらない難しさか、ヘッドの大きさから感じる安心感を考えるとむしろ3番ウッドよりもやさしいかも・・という印象でした。
弾道は当然、低いです!
低いとは言っても、フェースでしっかりとボールをとらえればそこそこはボールの高さは確保できますし、ドロップしてしまってキャリーがほとんど出ないということはありませんでした。
弾道の安定感もティーアップ時とほとんど変わらず、高い直進性でグイグイと進んでいく飛びざまが印象的でした。
実際のコースでは、かなり難しいショットになることが予想されるものの、ある程度いいライで飛距離を稼ぎたい時にはチャレンジするのも悪くなさそうだな・・と思いました。
飛距離としては、キャリーで180~190ヤード前後、ランも合わせてトータルでは200ヤード前後といったところでした。
総評
まず感じたのは、「これだけドライバーショットが安定するのであれば、ゴルフが楽になるな・・」ということ。
取り回しの良さと「当てやすさ」によって、弾道が安定化するのが最大の特徴で、個人的にはとても好印象のクラブとなりました。
対象となるのは、飛距離も確保しつつ、安定したドライバーショットを確保したいゴルファーかと思います。
また、460ccの大型ヘッドがうまく扱えないゴルファーも対象になりそう。
弾道の低さは気になるものの飛距離性能は460ccドライバーと遜色なく、460ccドライバーを抜いてこのドライバーのみでも全く問題なさそうです。
もちろん、460㏄ドライバーとの2本使いもありでしょう!「置きにいく」ティーショット目的のセカンドドライバーとして、十分に有用性があると思いました。
PGAツアーでも注目されているとの噂もあり、今後はこのようなミニドライバーが存在感を持ってきそうな予感もあります。
私レベルでもこのドライバーのやさしさ、扱いやすさを実感できましたので、多くのゴルファーに検討してほしい!
数量限定となっていて、売り切れ必死のモデルかと思いますが、お勧めです!
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