2023年2月17日に発売が予定されている、テーラーメイド ステルス2 ドライバーを試打してきました!
テーラーメイド ステルス2 ドライバーを試打した感想は・・
- 前作「ステルスドライバー」をブラッシュアップ!アマチュアゴルファー側へ「降りてきてくれた」作り!
- 高さが出る弾道がうれしい!
- 飛距離アップをしっかりと達成!打感と打音も向上!
- 打点の安定した中上級ゴルファーにお勧め!
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※ テーラーメイドのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
テーラーメイド ステルス2 ドライバー TaylorMade STEALTH 2 DRIVER
2023年のテーラーメイド新作となるのが、ステルス2 シリーズ!
この時期の発表は、もはや年初めの恒例行事ですね!
シリーズのキャッチコピーは「FAR+FORGIVENESS=FARGIVENESS」!
日本語は、「どこまでも遠くへどこまでもやさしく」!
「どこまでもやさしく」が赤字になっていて、やさしさに主眼が置かれたシリーズと言えそうです。
特徴としては、前作の目玉であった「カーボンフェース」は継続されつつ、ソールと後方のコンポジットリングにもカーボンが採用されていること!
カーボン容量が他素材を初めて超えたドライバーとのことです!
前作ステルス シリーズ同様、今回のステルス2 シリーズもドライバーは3機種構成!
今回試打したのは、真ん中のモデルとなる、いわゆる「ノーマル」ステルス2 ドライバーになります。
メーカーが強調している「やさしさ、寛容性」「飛距離性能」はどのようになっているか?
前作のステルス ドライバーとも比較しながら、評価してみました。
試打クラブスペック ロフト角:10.5° シャフト:TENSEI RED TM50 (’22) フレックスS
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーの試打評価および感想です。
外観
“つかまり”を意識しているのかな?というヒール側のウェイトが、ソール面の特徴だと思いました。
テーラーメイドおなじみの、貫通型スピードポケットは健在。
赤いカーボンツイストフェースも、前作から大きな変化はなさそう。
相変わらず、刺激的な色合いです (笑)。
横方向からの眺め。
前作より、少しシャロ―になったかな・・と思いました。
後方には、25G (25グラム)タングステンウェイトが搭載!
高慣性モーメント化の実現によって、寛容性が進化しているとのことです。
ネック付近。
カチャカチャ機能 (ロフト角、ライ角、フェース角の調整機能)は、もちろん搭載されています。
今回は、STD LOFT (スタンダードロフト)で試打しました。
クラウンは鏡面仕上げの黒一色ですが、後方の赤いラインがおしゃれ!
若干後方へストレッチしていますが、投影面積はとしてはやや小ぶりな部類に入りそうだな・・と思いました。
フェースの向きは、ターゲット方向に対して右を向く「逃げ顔」でした。
つかまりは悪そうですが、逆に左は気にせず叩いていけそうだなと思いました。
一方で、投影面積が小さく“オートマチックさ”は希薄・・。
やや緊張感を感じてしまう顔つきでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは標準として設定されているTENSEI RED TM50 (’22)で、フレックスはSでした。
持ってみた重量感は、適正~ほんの少し重め。
決して「重すぎて扱いづらい」という重量感ではなかったです。
標準シャフトとしてはしっかり目ながら、ワッグルすると少しだけしなりを感じることができました。
素振りをしてみても振り抜き感は良好で、程よいしなりを感じながら気持ちよく振り抜くことができました。
打ってみて感じたのは、ボールのつぶれ感と弾き感が混在した打感!
球離れが早い印象でしたが、フェースでボールを包み込むような感触もしっかりと感じることができました。
前作と比較すると、確実に打感は向上しているなと感じました。
カーボンフェース独特の「曇り気味」の打感は若干残っていましたが、弾き感を強めることでこの独特の打感をうまくブラッシュアップしているなと思いました。
打音は、やや高めの「バシッ」というサウンド!
「高め」といっても決して耳障りになるような音ではなく、弾き感の強い打感にマッチした心地いいものでした。
こちらも前作より、確実にブラッシュアップされて“改善”されているなと思いました。
弾道、寛容性、飛距離
弾道でまず感じたのは、確実にボールの高さが出やすくなっていること!
ロフト角10.5°ですのでもちろんボールは上がりやすいのですが、前作でやや過剰気味だった「スピン量の低減」を改善してきているな・・と思いました。
率直に言って、キャリーでボールを運べるので、打っていて楽しかったです!
スイングによってフェードやドローボールも見られたことから、若干の操作性も残されているかなと思いました。
それでも基本的には直進重視の安定した弾道で、ピーキーな曲がりはほとんどありませんでした。
寛容性は、まあまなかな・・思いました。
正直に言えば、それほど高い寛容性ではなかったです。
若干のオフセンターは助けてくれるものの、やや大き目に外した場合には厳しい結果になっていました。
個人的には、打点の安定しないゴルファーには少し厳しいかも・・という印象。
それでも前作よりは改善されているかなという雰囲気で、難しくてどうにもならない・・ということはありませんでした。
つかまりに関しては、はっきりと少なめと言ってよさそうです。
ニュートラルからやや右方向への弾道となっていて、つかまりを求めるゴルファーには厳しそう・・。
逆に、左が怖いゴルファーには扱いやすいドライバーになっているなと思いました。
前作もその飛距離性能の高さには驚きましたが、今作も飛んでいました!
ヘッドスピード40m/sの私で、キャリーで210-220ヤード、総飛距離がおよそ230ヤード前後といったところ。
前作比およそ10ヤード前後の飛距離アップといった印象で、個人的にもかなり優秀な飛距離性能だと思いました。
総評
まず感じたのは、前作「ステルスドライバー」をしっかりブラッシュアップさせてきたな・・ということ。
しっかりと改善されていたのは、①スピン量の確保と弾道の高さ②飛距離性能③打感と打音 の3点でした!
特に①については、高さが出るという安心感によって余計な力みを生じないという点でも、本当に恩恵が高いと感じました。
また③については、前作の「ぼやけた」打感と打音が明らかにクリアになっていて、好印象でした。
ただ、もう少し改善できるかも・・という程度には「曇り感」が残っていると思いました。
要求が高くて申し訳ないのですが、このあたりは次回作に期待といったところでしょうか?
対象となるゴルファーは、ある程度打点が安定していて、左を気にせずに叩いていきたい中上級者かな・・と思いました。
アベレージゴルファーにとっては、全く歯が立たないということはありませんが、やや厳しそうだな・・という印象です。
決して、オートマチックさが前面に出るような“やさしい”クラブではありません。
ただ、前作よりは間違いなく、我々アマチュアゴルファー側に「降りて」きてくれていると感じました。
機会があれば、前作と比較してみることをお勧めします!
それくらい、しっかりとブラッシュアップしてきたな!という秀作だと思いました!