2022年10月7日に発売が予定されている、ステルス グローレ ドライバーを試打してきました!
ステルス グローレ ドライバーを試打した感想は・・
- 軽量化によって扱いやすくなったカーボンフェースドライバー!
- 高弾道とつかまりの良さは特筆もの!
- シニアやパワーに不安のあるゴルファーにお勧め!
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※ テーラーメイドのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
テーラーメイド ステルス グローレ ドライバー TaylorMade STEALTH GLOIRE DRIVER
テーラーメイドの2022年秋の新作が、ステルス グローレシリーズ!
ドライバーのコンセプトは、「CARBONWOOD × GROIRE カーボンウッドを全てのゴルファーの手に」。
カーボンフェース+ツイストフェースによって「驚異的なボール初速と高い安定性、さらなる低重心設計」を達成し、すべてのゴルファーに「やさしく飛ばせる」を実現しているとのことです。
「やさしさ」が特徴的なグローレシリーズにカーボンフェースが搭載されたとのことで、興味津々で試打してきました。
メーカーの意図した「驚異的なボールスピード」「安定性」「やさしく飛ばせる」は実現できているか?といった点に、注目してみました。
試打クラブスペック ロフト角:10.5° シャフト:FUJIKURA SPEEDER NX for TM (純正シャフト) フレックスSR
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーの試打評価および感想です。
外観
ソールの外観。
カーボン調のデザインで、軽量感が伝わってきます。
テーラーメイドお馴染みの「貫通型スピードポケット」やイナーシャ ジェネレーターも搭載されています。
フェース面。
かなりの”ディープ”フェースだなと思いました。
ステルスシリーズ同様に「カーボン感」が強調されているフェースですが、赤くはないです (笑)。
後方からの眺め。
SIM2で搭載されていた「フォージドミルドアルミニウムリング」が継続されているのが、特徴的かと思います。
ウェイトも確認できます。
ネック部分。
ロフト可変機能は搭載されていません。
地面に置いてまず感じたのは、投影面積がそれほど大きくないこと!
「アベレージ」ゴルファーが対象となるモデルとしては、結構コンパクトだな!と思いました。
クラウンのデザインは、SIMシリーズを彷彿させるグレーと白のツートンカラーとなっています。
フェースの向きは、ターゲット方向よりもやや左を向くいわゆる「つかまり」顔!
ステルスシリーズは3機種いずれも「逃がし」顔だったのに対し、こちらははっきりとした「つかまり」顔なのが印象的でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正のFUJIKURA SPEEDER NX for TMで、フレックスはSR でした。
手に取ってみた印象としては、全体的な重量感がかなり軽量!ということ。
ヘッド、シャフトともに軽量設計となっている様子で、パワーに不安のあるゴルファーでも扱いやすそうだなと思いました。
ワッグルしてみると、シャフトのしなりが大きく個人的にはちょっと頼りないなという印象。
素振りをしてみても、シャフトのやわらかさを感じました。
個人的にはもう少し硬めのシャフトでもよかったかな・・と思いました。
打ってみてまず感じたのは、いわゆる「カーボンフェース」らしいやわらかい打感。
ボールが一度フェースに乗った後に、弾き出されるような印象でした。
フェースのたわみ感やボールの押し出し感はそれほど強くなくちょっと淡白さを感じてしまいましたが、やわらかさがしっかりと手に残る感触はとても好印象でした。
打音は低めの「バシッ」という音。節度ある乾いた音で、文句なしの打音だと思いました。
弾道、寛容性
弾道の特徴は「高弾道+つかまりの良さ」となります!
打ち出しから高く上がって、そのまま棒玉で飛んでいく弾道でした。
スピン量は適正~やや多め。ふけ上がりはほとんどなく、かといってドロップする程の低スピンの弾道もありませんでした。
つかまりに関しては、個人的には「ややつかまりすぎかな・・」という印象。
通常は左へのつかまりすぎを気にすることはありませんが、このドライバーはやや逃がし気味に打ってちょうどいい感じでした。
寛容性はそこそこかな・・といったところです。
センターからの少々の打点ブレであれば、飛距離、方向性ともに大きなロスとはなりません。
ただ、そこからもう少し外れると飛距離ロス+方向性の不安定さが出てしまう印象で若干気になりました。
わがままだとは十分承知しているのですが (汗)、アベレージ向けドライバーとしてはもう少しだけミスヒットへの寛容性を高めてもらえれば・・と思いました。
飛距離性能は、やや物足りなかったです。
キャリーで190-200ヤード、ランも合わせてトータルで200-210ヤードといったところでした。
ステルスシリーズ特にプラスドライバーでは飛距離や初速性能の高さに驚きましたが、このグローレはどちらかというと安定性を重視したのかな・・と思いました。
総評
試打を終えてまず感じたのは、「ステルスシリーズのドライバーを、軽量化して扱いやすくしたモデルだな」ということでした。
実際ステルスドライバーよりもヘッド重量で15g、クラブ全体の重量で24g軽量化されています。
また、純正シャフトのトルクもおよそ2.3程大きくなっており、明らかにつかまりを重視した設計になっています。
そういった点で、カーボンフェースに興味があるもののステルスシリーズのドライバーが扱いきれなかったゴルファーがターゲットユーザーだ思いました。
好印象だったのは高弾道やつかまりの良さ実現できている点で、打感もとても満足できるものでした。
ただ個人的には、ミスヒットへの寛容性と飛距離性能にやや不満が残りました。
ステルス ドライバーやステルス HD ドライバーでも感じた違和感や不満点が、残念ながらこのグローレでも残ってしまっている印象でした。
個人的にはステルス プラス ドライバーの完成度に驚嘆したのですが、改めて今年 (2022年)のテーラーメイドのドライバーの本命はプラス ドライバーなんだろうな・・と思いました。
やや不満が残った結果となりましたが、扱いやすいクラブであることは間違いないです。
シニアやパワーに不安のあるゴルファーには、是非一度試してほしいクラブですね。