こんな方におすすめ!
- カッコいいアスリートモデルを使いたいが、やさしさも欲しい!
総合評価 8.4点/10点満点
- 操作性 7.5点
- 弾道の高さ 8点
- 構えやすさ 8.5点
- 打感、打音 8.5点
- 飛距離性能 9点
- 寛容性 9点
P790 アイアン (2023)を試打した感想は・・
- 見た目も性能も、高いレベルで“ちょうどいい”アイアン!
- オートマチックにやさしく打てて、ミスヒットへの寛容性も高い!
- 乾いた打感、打音が気持ちいい!
テーラーメイド P790 アイアン (2023)
テーラーメイドのPシリーズ 最新作となるのが、NEW 『P790』アイアン (2023)! 前作P790 アイアン (’21)からは、約2年ぶりのモデルチェンジとなります!
様々なテクノロージーが投入された最新アイアンとなりますが、どのようなパフォーマンスを発揮しているのか? 興味深く試打してみました!
外観
バックフェースの外観。前作よりもさらにすっきりとしたデザインとなっていて、カッコいい!
ソール幅はやや大き目かな・・という印象。滑らかにラウンドしていて、抜けがよさそうだなと思いました。
テーラーメイドお馴染みの貫通型スピードポケットも、しっかりと搭載されています!
フェースの外観。トゥの先端に少しだけ丸みがあって、やわらか目の顔つきでした。
横方向からの眺め。アスリートモデルらしい、薄めのフェースだなと思いました。
ネック部分の外観。
トップブレードにはそこそこ厚みがあって、安心感がありました。少しだけグースも入っていて、つかまりもよさそうだな・・という外観でした。
アドレスしてみると、フェースの向きはターゲット方向に対してほぼスクエア! ヘッドの地面への座りも良好で、違和感なくスッと構えることができました。
ヘッド長は長めではあるものの、“鈍重”とまではならない絶妙な大きさ! シャープさと安心感が同居する、とてもバランスのいい顔つきでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトはN.S.PRO MODUS TOUR 105、フレックスはSでした。
手に取ってみた重量感は、やや軽め。素振りをしてみると、「軽硬」シャフトのMODUS 105らしく、しなりはほとんど感じませんでした。
ヘッドが自己主張してしまうような“わずらわしい存在感”はなく、シャープに振り抜ける! MODUS 105は個人的には苦手なシャフトですが、このヘッドとの相性はよさそうでした。
打感は、軽快な弾き感が中心!一方でフェース上でボールをつぶす感覚もしっかりと感じられ、複雑な打感になっていました。
打音は、「カシュ」という爽快で乾いた音。打感、打音ともに、アスリートゴルファーを満足させる素晴らしいものでした!
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブは、ロフト角30.5°の#7アイアン。
弾道の高さは、中~やや高め。ロフト角よりも高く打ち出して、きれいな放物線を描く弾道となっていました。グリーン着弾に関しては、極端に硬いグリーンでなければ問題ない弾道の高さは確保されていました。
アスリートモデルながら、オートマチックさが優先されたヘッド特性となっていました。
ヘッド内部のテクノロジーによって余計なサイドスピンがかからず、とにかく直進性が高い! 意図的にボールを曲げることも可能かもしれませんが、その余地はあまり感じませんでした。
寛容性は、かなり高いと思いました。トゥヒットでもヒールヒットでも、弾道がばらつかないのが印象的!
ミスヒットでは飛距離はやや落ちるものの、せいぜい10ヤード減といったところ。この寛容性があれば、打点の安定しないゴルファーでもかなり計算が立ちそうだなと思いました。
飛距離性能も、高かったです。ヘッドスピード40m/sの筆者で、キャリー160ヤード前後トータルで170ヤード前後。縦距離もばらつきが少なく、総じて安定していました。
総評
見た目と実際のクラブ性能が、いずれも高いレベルで「ちょうどいい」アイアンです!「ちょうどいい」は、あらゆる要素が高次元でよくまとまっているという意味!
見た目は、シャープすぎず、鈍重すぎず。打感や打音も、節度があって気持ちいい。弾道の安定感や飛距離性能も申し分なく、実戦的。一言で言えば、欠点の少ない「優等生的」なモデルです!
対象となるのは、アスリートゴルファーを自認するすべてのゴルファー!一方で、100切りが視界に入っているゴルファーでも、十分に使っていける余地はありそう。中上級者でも満足できる性能を備えていて、幅広いゴルファーにマッチすると思いました。
アスリート感とやさしさがバランスよく同居する、素晴らしいアイアンです! 個人的にもとても好印象で、真剣に購入を考えてみようかな・・というモデル! 多くのゴルファーに、試してほしい!