ステルス フェアウェイウッドを試打した感想は・・
- テーラーメイドFWの技術を、高いレベルで熟成したモデル!
- 初速は速い!高弾道で飛距離性能も十分!
- ミスヒットをカバーしてくれる高い寛容性!直進性も高いです!
- アベレージゴルファーから中上級者まで、幅広いゴルファーにお勧め!
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※ テーラーメイドのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
テーラーメイド ステルス フェアウエイウッド
今回のステルスシリーズでのフェアウェイウッドは、セレクトフィットストア限定モデルの「ステルス プラス フェアウェイウッド」と、「ステルス フェアウェイウッド」の2機種が発表されています。
「プラス フェアウェイウッド」は、ステルス プラス ドライバーからの流れとなるFW。
到底、私レベル (ヘッドスピード40 m/s前後、ドライバー飛距離200ヤード)では扱えない代物 (笑)。ということで「プラス」はもちろんパスして (笑)、ステルス フェアウェイウッドを試打してきました。
今回の「ステルス フェアウェイウッド」は、前作SIM2シリーズの「SIM2 MAX」と「SIM2 MAX-D」を兼ねての後継モデルと考えられます。ちなみにSIM2 MAX-D フェアウェイウッドは試打したことがあり、「アベレージゴルファーにとてもやさしいFWだな」という感想でした。
前作からのやさしさは引き継がれているか? 飛距離や方向性はどうか? 試打してきました。
試打クラブスペック #3 ロフト角:15° シャフト:TENSEI RED TM50 (’22) フレックスS
40歳台後半で平均スコア90台、ドライバーヘッドスピード40m/s前後のアマチュアゴルファーの試打評価、感想です。
外観
ヘッドの投影面積は、意外と大きい。平べったいイメージで安心感があります。ステルス HD ドライバーがコンパクトだったので、FWのこの大きさはちょっと意外でした。
クラウンは、新たに採用された「3Dカーボンクラウン」。ステルス ドライバー同様に、黒一色のマット仕上げ。精悍でカッコいいです。
ソールには、テーラーメイドお馴染みの「Vスチールソール」。所有しているSIM2 MAX レスキューでその抜けの良さを実感しており、安心感がめちゃくちゃあります。
フェース面は、ステルス ドライバーとは違い赤色ではないです (笑)。ツイストフェースが採用されており、ミスヒットに強そう。テーラーメイドではお馴染みですね。
#3のフェース素材は高強度マレージング鋼とのことで、どのような打感になるのか (#5、#7はステンレススチール)。
地面に置くと、フェースはスクエアからややつかまり顔 (左方向を向いている)。ステルス HD ドライバーは逆に逃がし顔だったので、この点も意外でした。
フェース面上部には新開発の「レーザーアライメント」。特に気にもならず、かといって構えやすくなるいうものではない。
「すわり」はいいです。平べったくて投影面積が大きいので、よく球を拾ってくれそうなグッドイメージが湧いてきました。
打感・打音
今回の試打クラブのシャフトは、純正のフレックスS。ワッグルしてみた印象では、そこそこしっかりしているなという印象。がちがちの硬さはなく、適度なしなりも感じることができました。
素振りでの振り抜き感は、良かったです。ステルス HD ドライバーでは振り抜きの良さをあまり感じることができなかったので、少し意外でした。FWでは、シャフトの特性を変えてきているようです。
クラブ全体の重量感も適度。もう少し軽くてもいいかな・・とは思いましたが、許容範囲内。見た目のやさしさも含めて、オーバースペックという印象はなかったです。ただ#3ですので、地面から打ったらどんな球になるのか、気にしながら試打を開始しました。
打感に関しては、明らかに弾き系。カーボンフェース採用のステルス HD ドライバーとは、全然違いました。フェースの素材が違うので当たり前ではありますが、打感のギャップは大きかったです。
ごく軽くボールをつぶした後に弾き飛ばすという感じ。軽やかな打感で、個人的にはとても気持ちよかったです。
打音は「カチン」という、打感にマッチした軽やかな音。いわゆる、定番といっていい打音でしょうか。控えめの高い音で耳障りになるようなものではなく、とても好印象でした。
総じて、打感、打音いずれもとても気持ちいいものでした。ただ、あまり目新しさはなかったかな・・。いわゆる「定番」の打感と打音です。新素材が投入されて目新しさも感じられた「ステルスドライバー」とは、ちょっと雰囲気が違うな・・と思いました。
球の上がりやすさ、寛容性
打ってみても振り抜き感はいいです!ヘッドスピード40m/sの私レベルでも、気持ちよく振り抜くことができました。
打球に関しては、ドライバー同様初速は早いと思います! 弾き系の打感と打音のイメージどおりでした。
試打クラブは#3でしたが、地面からでも弾道は高くなりました。ロフト角15°ですので打ち出しの高さはそれなりですが、途中からグッと持ち上げてくれます。
でも、吹き上がるような打球ではないです。ちゃんと計測はしていませんが、スピン量も適正になるように設計されているようです。
このあたり、#3としてはかなり優秀だと思いました。新テクノロジーの「3Dカーボンクラウン」が効いているのでしょうか?
実際のラウンドで#3を地面から打つ機会はほとんどないのですが、ライが良ければチャレンジしてみたくなる弾道だと思いました。少なくとも、難しくてどうにもならないというクラブではなかったです。
直進性についても、優秀です!スライス、フックは本当に抑えられてるな・・と感じました。
つかまりすぎや右へのすっぽ抜けもほとんどなく、打ち出し方向も安定していました。安心して振りぬいていける、いいイメージです。
飛距離は160~180ヤードくらいかな、といったところでした。冬場の雪上練習場では、ランをほとんど確認できない (笑)。芝上でのランを考えれば、170~190ヤードくらいは飛んでいそうです。ヘッドスピード40m/s前後ゴルファーの#3 FWとしては、結構優秀だと思います。
ミスヒットに対する寛容性も、高かったです。貫通型スピードポケットのおかげでしょうか、芯を外した時にも、飛距離ロスは結構抑えられているイメージ。現在使っているMARVLIK MAX フェアウェイウッドの方が寛容性は高いとは思いましたが、それほど劣ってはいないです。
#3でこれだけやさしく感じるので、#5や#7も試してみたいところ。推測ですが、いずれもやさしいFWに仕上がってるのではないでしょうか?SIM2 MAX-D フェアウェイウッドとは直接比較してはいませんが、難しくなったという印象は全くなく、安心感は高いです。
総じて、直進性は高く弾道も安定しており、ミスヒットにも寛容性が高い。アベレージゴルファーにもやさしいクラブに仕上がっているのは、間違いありません。
総評
打感、打音ともに気持ちいい。弾道も安定しており寛容性も高い。本当にいいクラブだと思いました。
対象となるゴルファーの範囲も広そう。アベレージゴルファーから上級者まで、ほとんどのゴルファーで問題なく使えるのはないでしょうか。
ステルス HD ドライバーがややシビアだったこともあり、いい意味でFWは方向性が違うなと感じました。
ドライバーは、新素材を含めてチャレンジした製品。また、やや上級者向けになっているとの声も多く、私もそう感じていました。これに対して、FWはVスチールや貫通型スピードポケットなどの、テーラーメイドお馴染みの技術を熟成させてきたのでは?と感じました。
扱いやすさも、従来モデルとは大きく変わっていないと思います。逆に言えば、これまでのモデルとの差別化がちょっと難しいのかな・・とも思ってしまいました。
アベレージゴルファーには、とても恩恵の大きなFWだと思いました。テーラーメイドにはこれまで、FWの名器が多数ありましたが、その系譜を引き継ぐ素晴らしいFWだと思います。
ただ、繰り返しになりますが、目新しさはあまり感じない。従来の技術を熟成させて勝負!といった印象で、このような方向性がどの程度販売に影響するのかは、興味深いです。
個人的には、購入候補には間違いなく入ってきます。暖かくなってから#5や#7なども含めて、また試打してみたいです。
※ テーラーメイドのクラブ試打評価はこちら。