2022年11月19日に発売が予定されているダンロップ スリクソン ZX5 Mk II ドライバーを試打してきました!
ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II ドライバーを試打した感想は・・
- “はまった”時の一発の飛びは秀逸!
- オートマチックさには乏しく、打点ブレにはやや敏感に反応・・
- 芯を的確にとらえる技術を持っていてヘッドスピードに自信のあるアスリートゴルファー向けドライバー!
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※ ダンロップのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II ドライバー DUNLOP SRIXON ZX5 Mk II DRIVER
2022年秋に発売のスリクソンのMk II (マーク2)シリーズは、ドライバー3機種 (ZX5, ZX5 LS, ZX7)構成となっています。
シリーズのキャッチコピーは“進化した「REBOUND FRAME Mk II」”となっていて、フルチタン構造を採用することによって様々な効果を生み出しているとのことです。
具体的には、ボディやフェースで「大きなたわみ」を生み出して飛距離アップが得られたり高反発エリアが拡大するとのこと。
今回試打するZX5 Mk IIは「大きな飛距離と寛容性を兼ね備えた」とのことで、3機種の中では“標準的な”モデルとなります。
標準的とは言っても、いわゆる“ツアーモデル”のドライバー!
アベレージゴルファーが容易に扱えるモデルでないことは承知の上で、思い切って試打してみました。
試打クラブスペック ロフト角:9.5° シャフト:Diamana ZX-II50 カーボンシャフト フレックスS
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーの試打評価、感想です。
外観
ソールのデザインはモノトーン中心で渋目のかっこよさがあります。
後方にウェイトが搭載されています。
フェース面。
フルチタン構造によるシームレス構造で、高反発エリアが110%拡大されているとのこと。
横方向からの外観。
かなり“腰高”の印象。操作性がしっかりと確保されていそうなボディですね。
後方からの眺め。
ネック部分。
カチャカチャ機能 (弾道調整機能)が搭載されています。
クラウンはマット仕上げで、しっとりとした高級感のあるデザインだと思いました。
投影面積は小さめで後方へのストレッチが抑えられており、操作性に重点が置かれていそうなドライバーだと思いました。
フェースの向きは、ターゲット方向に対してほぼニュートラル。
「扱いづらい」と感じるほどではないものの、しっかりと振り込まないとその性能を発揮できなさそうだな・・と思わせる外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは標準として設定されているDiamana ZX-II50 カーボンシャフト、フレックスはSでした。
持ってみた重量感としては、この手のドライバーとしては比較的軽め。
ただシャフトはかなりしっかりしていて、ワッグルではほとんどしなりを感じませんでした。
素振りをしてみてもかなり硬さが感じられたシャフトで、個人的にはもう少ししなりがあった方がボールが上がりそうかな・・という印象でした。
打った感触としては、フェースのたわみ感と、球離れの早さが感じられる「弾き感」の混在!
打音は「バシィ」といういかにもアスリートが好みそうな力強い打音で、とても好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離
ロフト角9.5°の試打クラブでしたが、打ち出しは9.5°らしい低めの打ち出し角でした。
初速がかなり早い印象で、低く打ち出してふけ上がることなく中~やや低めの軌道ですっ飛んでいくという弾道でした。
ヘッド自体でボールを持ち上げようとする雰囲気はほとんどなく、やはりツアーモデルだな・・と思いました。
ボディーのイメージどおり、オートマチックにまっすぐ飛ばすというよりは操作性がかなり残されている弾道でした。
打点がずれると比較的ピーキーに左右に散らばってしまい、ミスヒットへの寛容性は決して高くはない思いました。
「はまった」時の一発の飛びはすさまじく、私 (ヘッドスピード40m/s前後)でキャリー200~210ヤード、ランも合わせると230~240ヤードくらいの飛距離となっていました。
ただ、その「一発」の飛びが出る確率はかなり少なかったのが実情でした・・。
総評
今回試打したZX5 Mk II ドライバー、Mk II 3機種の中では一番扱いやすそうなモデルですが個人的にはかなりハードでした。
全体的な重量感は比較的軽めで扱いやすそうだな・・と思いつつ、打ってみるとなかなかうまく制御できないドライバーだと思いました。
再現性の高い効率的なスイングや、芯を的確にとらえる技術が必要なドライバーであることは間違いないです。
一発の飛びはすさまじく、今回の「REBOUND FRAME Mk II」の効果を実感することはできました。
ただ先述のとおり、この「一発」の再現性はそれなりの高い技術力が必要とされると感じました。
アベレージゴルファーには、相当難しいというのが正直な感想です。
対象は間違いなく中上級者!
特に、ヘッドスピードの早いアスリートゴルファーがメインとなると考えます。
私には縁遠い世界のクラブですが、腕っぷしと技術に自信のあるゴルファーには是非検討していただきたいドライバーです!