タイトリスト TSR3 ユーティリティ メタル 評価 抜群の振り抜き感が気持ちいい!

こんな方におすすめ!

  • 力強い強弾道と高い操作性を求める上級者!

総合評価 8.3点/10点満点

  • 飛距離性能 8.5点
  • 操作性 8.5点
  • 寛容性 7.5点
  • 弾道の強さ 9点
  • 構えやすさ 8点
  • 打感、打音 8.5点

タイトリスト TSR3 ユーティリティ メタルを試打した感想は・・

  1. 低スピンで力強く飛んでいく「強弾道」が秀逸!
  2. 高い操作性を備え、打ち手の意思がしっかりと打球に反映される!
  3. コンパクトなヘッドとハイブリッド用に開発されたシャフト (N.S.PRO MODUS3 HYBRID (GOST))で、抜群の振り抜き感!
  4. 技術とパワーに自信のある上級者向けUT!

タイトリスト TSR3 ユーティリティ メタル

タイトリストの最新モデルTSRシリーズのUTは、TSR1, TSR2, TSR3の3機種構成!今回試打したTSR3 ユーティリティ メタルは最上位モデルという位置づけになります。

商品コンセプトは、「精密チューニングが生み出す狙い通りの弾道」!ツアープレーヤのフィードバックに基づいた、新たなヘッドデザインが採用されています!

一言で言えば、バリバリのツアーモデルUT! アベレージを自認する私にはかなり厳しいモデルですが、思い切って試打してみました。

外観

TSR3 ユーティリティ メタル ソール

ソールには、5か所のウェイトポジションで弾道調整が可能なSureFit CGを搭載! プレーヤーの打点状況に合わせて、重心をシフトすることが可能です。

 

TSR3 ユーティリティ メタル フェース

トゥ側が厚くなっている「アイアン型」の形状になっています!

 

TSR3 ユーティリティ メタル ボディ

「塊」感が強いボディで、重心位置も高め! 操作性が高そうな外観で、かつ相応のパワーが必要とされそうだなと思いました。

 

TSR3 ユーティリティ メタル 後方

後方からの外観。

 

TSR3 ユーティリティ メタル ネック

ネックには、ロフト角およびライ角が調整可能なSureFit が搭載されています。スタンダードポジションとなる、A・1で試打しました。

 

TSR3 ユーティリティ メタル クラウン

クラウンは黒一色の鏡面仕上げ!後方へのストレッチが少なく、投影面積はかなり小さめです!

一言で言えば「男らしい」顔つき! 精悍でカッコいいのですが、緊張感しか感じなかったです・・。

 

TSR3 ユーティリティ メタル アドレス

アドレスすると、はっきりとした「逃げ顔」となっていました。

ボールが大きく見えてしまう程の「小顔」! 「かなりしっかりと打ち込まないと厳しい」という緊張感が漂っていました。

振り抜き感、打感・打音

シャフトは、純正となるN.S.PRO MODUS3 HYBRID (GOST)、フレックスはSでした。

TSR3 ユーティリティ メタル シャフト

本シャフトの詳細については、日本シャフトのホームページでご確認ください。

一言で言えば、ハイブリッド (UT)用に開発されたスチールとカーボンの複合素材です。

クラブを手にしてまず感じたのが、ずっしりとした重量感。個人的には、UTとして扱える範囲のぎりぎりの重さかな・・という印象でした。

ワッグルしてみると、シャフトはスチールか?といった硬さ! しなりは、全く感じることはできませんでした。

厳しそうだな・・と思いながら素振りをしてみると、意外にも心地い振り抜き感! 余計なしなりが抑えられ、軽快な振り心地になっていました。

 

打感はボールのつぶれ感が強調され、とても心地よかったです!芯を食った時には、フェースがボールをやわらかく受け止めるような感触も感じられました!

打感は「パシュ」という乾いた低音。さわやかで、耳にとても気持ちいい音でした。

弾道、寛容性、飛距離

試打クラブは、ロフト角21.0°の#4でした。

弾道は、とても力強かったです! ロフト角なりで打ち出し、低スピンで棒玉状にぐいぐい進んでいくかなりの「強弾道」でした。

同時に試打したTSR2 ユーティリティ メタルと比較すると、2割り増しくらいの力強さ。上級者が打ち込んでいっても、簡単にはふけ上がらない雰囲気が漂っていました。

 

打ち手の意思が、しっかりと打球に反映されるクラブになっていました。オートマチック感は、ほとんどなし。上級者のニーズに応えてくれそうな操作性が、しっかりとありました。もちろん、フェードやドローといった弾道の打ち分けは容易。それでも、極端にピーキーで散らばり過ぎることははなかったです。

 

ミスヒットへの寛容性は決して高くないものの、それなりにはカバーしてくれていました。大き目のオフセンターヒットでは飛距離ロスは生じるものの、その程度は最小限。むしろこの手のツアーモデルとしては、十分すぎる寛容性を備えていると思いました。

 

飛距離性能は、強弾道を反映してとても高かったです。ヘッドスピード40m/sの筆者で、キャリー155~165ヤード、トータル170~180ヤードでした。縦距離のばらつきが少く、計算が立ちそうな安定感がありました。

総評

バリバリのツアーモデルUTながら、意外と打ちこなせてしまった・・というのが第一印象。

外見や手にした重量感からは、かなりの手ごわさを予想していました。しかし実際に打ってみると、心地いい打感や強弾道に惚れ惚れしながら気持ちよく試打できました。

特に強く印象に残ったのが、振り抜き感の秀逸さ!シャフト (N.S.PRO MODUS3 HYBRID (GOST))がこの抜群の振り抜き感に貢献していると考えました。

 

対象となるのは、確実に上級者になります。スコアは、80台は必須だと思います。このクラブのポテンシャルを十分に引き出すには、45m/s以上のヘッドスピードは最低限必要かな・・と思いました。

 

個人的には、決して使いこなせるクラブではないです。技術とパワーに自信のあるゴルファーに、是非検討していただきたい一本です!

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