タイトリスト TSR1 ユーティリティ メタル Titleist TSR1 UTILITY METAL
こんな方におすすめ!
- UTで、楽に飛距離を稼ぎたい!
- ミスに強く、やさしくロングショットを打てるUTが欲しい!
総合評価 8.1点/10点満点
- 飛距離性能 8.5点/10点満点
- 球の上がりやすさ 7点/10点満点
- 直進性 8点/10点満点
- ミスヒットに対する寛容性 8.5点/10点満点
- 打感、打音 8.5点/10点満点
- 扱いやすさ 8点/10点満点
タイトリスト TSR1 ユーティリティ メタルを試打した感想は・・
- 強弾道で、やさしく飛距離を稼げるUT!
- ミスヒットに対する寛容性が高く、実戦的!
- 押し込み感のある、しっかり目の打感が気持ちいい!
タイトリストTSR1 ユーティリティ メタルとは?
タイトリスト TSR シリーズの最軽量ユーティリティが、今回試打したTSR1 ユーティリティ メタルとなります。
商品コンセプトは、「飛距離を極めたライトウェイト設計」!
「高い打ち出し角と高い飛距離性能」「高い許容性」「より安定した弾道」「自信をもたらすヘッドの形状と大きさ」が、特徴として挙げられています。
タイトリストの、アベレージ向けという位置づけのUT!
ということで、メーカーが意図した特徴がどのように実現しているのか、興味深く試打してみました。
外観
ソールの外観。
後方に、ウェイトが搭載されています!
1本矢じりのデザインも、TSRシリーズお馴染みですね。
いわゆる「ウッド型ユーティリティ」となります。
フェースは、シャロ―だと思いました。
後方へ伸びていて、薄く平べったいボディ!
重心が低そうな外観で、しっかりとボールを持ち上げてくれそうだな・・という印象でした。
後方からの眺め。
軽量モデルながら、ネックにはロフト角およびライ角が調整可能なSureFitが搭載されていました。
後方にボリュームがあって、投影面積は大き目!
フェース長はそこそこの大きさで、振り抜きづらさを感じるような印象はありませんでした。
アドレスしてみると、フェースの向きはターゲット方向に対してほぼニュートラル。
若干のつかまり顔かな・・とういう雰囲気もありましたが、ヘッドの座りも良好で、違和感なくスッと構えることができました。
薄く平べったいボディがしっかりとボールを持ち上げてくれそうな外観で、安心感はとても高いと思いました。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正 (オリジナル)となるTSP121で、フレックスはRでした。
持ってみて感じたのは、比較的しっかりとした重量感だなということ。
ワッグルしてみると、シャフトもそこそこしっかりしている印象。
素振りをしても、フレックスRながら過度なしなりを感じることはなく、シャキッと軽快に振り抜くことができました。
打感は、押し込み感がグッと感じられるもの!
弾き感もありますが、フェースでボールを受け止めるような手ごたえのある打感が強く印象に残りました
打音は、「バシッ」というやや強めの音。力強さが感じられ、気持ちのいい音でした。
弾道、寛容性、飛距離性能
試打クラブは、ロフト角23°の#5でした。
弾道の高さは、中程度からやや抑え気味といった感じ。
ロフト角なりの角度で打ち出し、頂点の手前で少しだけボールが持ち上がるという弾道でした。
ふけ上がるといった雰囲気はほとんどなく、個人的には少し弾道が強めかな・・という印象。
グリーン着弾では、少し不安が残りそうだなと思いました。
投影面積の大きいヘッドの形状どおり、オートマチックさが主体のクラブだと思いました。
操作性はほとんど感じられず、まっすぐの弾道をやさしく連発することができ、とても扱いやすいUTだな・・という印象でした。
ミスヒットに対する寛容性は、高いと思いました。
TSR1 FWではやや寛容性に不満が残りましたが、このUTはかなりのオフセンターでも助けてくれるな・・という雰囲気でした。
飛距離性能も、比較的高いと思いました。
ドライバーヘッドスピード40m/sの筆者で、キャリー160ヤード前後、トータルで170~180ヤードといったところでした。
総評
打っていて感じたのは、やさしく飛距離を稼ぐことができるUTだな・・ということでした。
弾道の力強さで飛距離を稼げるクラブで、飛距離不足に悩むゴルファーには有用なクラブになりそう。
一方で、グリーン着弾でのボールストップは厳しいかな・・という印象。
アベレージ向けの“飛び系”UTと割り切って、飛距離に特化した使い方を優先するのであれば、とても実戦力が高いクラブだなと思いました。
がっちりとした手ごたえのある打感も、とても印象に残りました。
また、ミスヒットに対する寛容性の高さも素晴らしく、アベレージゴルファーに向けてしっかり作り込まれているな・・とも思いました。
対象となるのは、FWが苦手でUTでしっかりと飛距離を稼ぎたいゴルファーになりそうです。
位置づけとしてはアベレージ向けのUTとはなりますが、そこそこしっかりとした重量感もあり、中級者以上でも使えそうな雰囲気があると思いました。
タイトリストらしさを残しつつ「やさしさ」をしっかりと加味していて、多くのゴルファーに訴求しそうなUTです!
TSR1シリーズの中では、個人的には最も好印象なクラブでした。
気になる方は、是非試打してみてください!