ZX5 Mk II ドライバーを試打した感想は・・
- “はまった”時の、一発の飛びが秀逸!
- オートマチックさには乏しく、打点ブレにはやや敏感に反応・・
- 芯を的確にとらえる技術を持っていてヘッドスピードに自信のあるアスリート向けドライバー!
関連記事
- タイトリスト TSR2 ドライバー 評価 強烈な高初速性能+低スピンの弾道!
- テーラーメイド ステルス ドライバー 試打評価 実戦で”結果”を残せる!
- キャロウェイ ローグ ST MAXドライバー 試打評価 全項目でハイレベル!
※ ダンロップのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
スリクソン ZX5 Mk II ドライバー
2022年秋に発売のスリクソンのZX Mk IIシリーズは、ドライバーは3機種 (ZX5, ZX5 LS, ZX7)構成!
シリーズのキャッチコピーは、“進化した「REBOUND FRAME Mk II」”となっています。
最大の特徴がフルチタン構造の採用! ボディやフェースでの「大きなたわみ」によって、飛距離がアップ! また、高反発エリアも拡大するとのことです。
今回試打するZX5 Mk IIは「大きな飛距離と寛容性を兼ね備えた」ドライバー! 3機種の中では“標準的な”モデルとなります。
標準的とは言っても、いわゆる“ツアーモデル”のドライバー! アベレージが容易に扱えるモデルでないことは承知の上で、試打してみました。
外観
ソールのデザインは、モノトーン中心で渋目のかっこよさがありました。後方にウェイトが搭載されています。
フェース面。フルチタン構造によるシームレス構造で、高反発エリアが110%拡大しているとのことです。
かなり“腰高”なボディ。操作性がしっかりと確保されていそうだな・・と思いました。
後方からの眺め。
ネック部分。カチャカチャ機能 (弾道調整機能)が搭載されています。
クラウンはマット仕上げで、しっとりとした高級感のあるデザインだと思いました。
フェースの向きは、ターゲットに対してほぼスクエア。
投影面積は小さく、やはり操作性に重点が置かれていそう。しっかりと振り込んでいかないと、その性能を発揮できなさそうだな・・と感じる外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは標準設定のDiamana ZX-II50 カーボンシャフト、フレックスはSでした。
重量感としては、この手のドライバーとしてはやや軽かったです。
ただ、シャフトはかなりしっかり目!ワッグルではほとんどしなりを感じず、素振りでもかなり硬かったです!個人的には、もう少ししなりがあった方がボールが上がりそうかな・・という印象でした。
打感は、フェースのたわみ感と、球離れの早さが感じられる「弾き感」が混在していました。打音は「バシィ」という、いかにもアスリートが好みそうな力強い打音!打感、打音ともに、とても好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブはロフト角9.5°のモデルでした。
打ち出しは、ロフト角なりでやや低め。低く打ち出して、ふけ上がることなく中~やや低めの軌道を描いていました。
ヘッドのテクノロジーでボールを持ち上げようとする雰囲気はほとんどなく、このあたりは、やはりツアーモデルだな・・と思いました。
ボディからイメージされるとおり、操作性はかなり残されていました。
というか、スイング軌道により左右へのピーキーな散らばりが比較的容易に出現してしまう程でした。
ミスヒットへの寛容性も決して高くはなかったです。正確なスイングや打点を安定させる技術は必須だな・・と感じました。
「はまった」時の一発の飛びはすさまじかったです!私 (HS40m/s前後)でキャリー200~210ヤード、トータルで230~240ヤードの飛距離。ただ、その「一発の飛び」が出る確率は、かなり少なかったです・・。
総評
今回のZX5 Mk II ドライバー、シリーズ3機種では一番扱いやすそうでしたが個人的にはかなりハードでした。
全体的な重量感は軽めで扱いやすそう・・と思いつつ、打ってみるとなかなかうまく制御がきかない・・そんなドライバーでした。
再現性の高い効率的なスイングや、芯を的確にとらえる技術が必須となるドライバーです。
一発の飛びはすさまじく、今回の「REBOUND FRAME Mk II」の効果を実感することはできました。ただ、この「一発」を再現していくには、それなりの高い技術が必要・・。アベレージゴルファーには相当難しい・・というのが、正直な感想です。
という訳で、対象は間違いなく中上級者!特にヘッドスピードの早いアスリートゴルファーがメインだろうなと思いました。
私には、縁遠い世界のクラブですね・・。腕っぷしと技術に自信のある方には、是非検討していただきたいドライバーです!