ピン ブループリント アイアンを試打してみました!
ピン ブループリント アイアンを試打した感想は・・
- 扱いやすい重量感で軽快に振り抜くことができる、マッスルバックアイアン!
- 上級者を満足させる操作性と、縦距離の安定感が秀逸!
- 対象はもちろん上級者!マッスルに憧れのある全ゴルファーにも検討の余地がありそう・・。
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※ ピンのクラブ試打評価は、こちら。
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ピン ブループリント アイアン PING BLUEPRINT IRONS
ピンから発売されている「マッスルバック」アイアンが、このブループリント アイアンとなります!
商品コンセプトは、「トップアスリートのための『青写真』ここに完成」「PING史上初の鍛造マッスルバックアイアン」!
詳細については、ホームページをご確認ください!
試打クラブスペック ロフト角:34° (#7) シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 フレックスS
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーの試打評価、感想です。
マッスルバックアイアンですので、簡単に打ちこなすことはできないだろうな・・と思いながら、試打してみました。
が、結論から言うと、意外と普通に打ちこなせてしまったマッスルバックアイアンでした!
外観
バックフェース。
軟鉄一枚もので、飾りっけなし!
戦うアイアン!といった雰囲気が、ビシビシ伝わってきます。
ソール幅は、やっぱり細め・・。
ターフを取っていくイメージもありますが、難しそう・・とも感じてしまいました。
フェース面。
横方向からの外観。
トップブレードは、やっぱり細めです!
マッスルバックとしては、ボディ自体は比較的低重心化が図られているのかな・・という印象でした。
フェースの大きさはコンパクト!
ただ、この手のアイアンとしては、極端に小さいという感じではなかったです。
トップブレードも、若干ですが厚みがあると思いました。
グースはほとんどなく、フェースの向きも逃げ顔 (ターゲット方向に対して右を向いている)でした。
顔自体がコンパクトで、つかまりが悪そうという印象でしたが、極端に難しそうだな・・という雰囲気は不思議とありませんでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR105 のスチールシャフト、フレックスはSでした。
全体的な重量感としては、マッスルバックアイアンとしては適正~やや軽めといった印象。
この手のアイアンとしては、扱いやすい重量感だと思いました。
ヘッドとシャフトのバランスは、良好。
素振りをしてみると、ヘッドの位置を感じながら軽快に振り抜くことができました。
打ってみて感じたのは、マッスルバックらしい手ごたえのある打感!
芯を食った時のビシビシ来る打感は、混じりっけなしの一枚物アイアンだからこそ・・といった感じでした。
打音は、「ビシッ」という乾いた鋭い音。男らしい「シバキ上げる」ような音で、とても好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離
#7でロフト角34°のアイアンですので、いわゆる「クラシカル」なアイアンになると思います。
弾道は、思ったよりも高い!
ヘッドに特別なテクノロジーは入っていないので、極端な高弾道という訳ではありませんが、#7としては十分な高さが確保されていると思いました。
スピンもしっかりと入って、グリーンキャッチも問題なさそう。
このあたりは、さすがツアープロ御用達モデルといったところですね。
寛容性については、マッスルバックとしてはそこそこ確保されているな・・という印象でした。
もちろん、極端なミスヒットにはシビアです。
それでも、多少の打点ズレであれば、許容される範囲内の打球としてくれていました。
操作性は、かなり高いです。
マッスルバックですので当然かもしれませんが、スイングに敏感に反応する打球になっていたのが印象的でした。
上級者にとっては、打ち手の意思をしっかりと反映してくれるアイアンとなると思います。
半面、スイングの安定しないゴルファーにとっては、難しいと感じてしまうアイアンになりそうだな・・と思いました。
ただ、極端なスライスやフックとなることは、ほとんどなかったです。
左右のズレは、実戦で許容されそうな範囲に収まっていました。
飛距離性能は、はっきりとロフト角なりだと思います。
ドライバーヘッドスピード40m/s前後の私で、#7アイアンの飛距離がキャリー130ヤード前後といったところでした。
この手のアイアンとしては、妥当な飛距離性能だなと思いました。
また、縦距離については、ばらつきが少なく安定していたのが印象的でした。
総評
「マッスルバックとしては」の但し書きが付くものの (笑)、意外と打ちこなせてしまうことができたというのが第一印象でした。
もちろん、ダウンブローを意識したスイングは要求されますし、ちょっとしたスイングの変化に敏感に反応してしまうということはあります。
それでも、扱いやすい重量感で軽快に振り抜くことができるというのは、やはり「今どき」のアイアンと言っていいと思います。
操作性ももちろん高いですが、許容されうる範囲での球の散らばりですので、極端に恐れるほどのものではないと思いました。
対象はいわずもがな、上級者ですが、マッスルに憧れのあるゴルファーであれば検討の余地はあるかと思います。
他社のマッスルはまだあまり試打していませんが、タイトリストの620 MB アイアンよりはずっとやさしいのではないか・・と思いました。
試打前の期待値が低かったことも影響していそうですが (笑)、見た目のシビアさと実際の性能のギャップにやられてしまったというのが正直な感想です。
発売からやや時間が経過しているモデルですが、お勧めのマッスルバックアイアンです!