ピン ブループリント アイアンを試打した感想は・・
- 扱いやすい重量感で軽快に振り抜くことができる、今どきのマッスルバックアイアン!
- 上級者を満足させる操作性と、縦距離の安定感が秀逸!
- 対象はもちろん上級者!マッスルに憧れのある全ゴルファーにも検討の余地がありそう・・。
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ピン ブループリント アイアン
ピンから発売されている「マッスルバック」が、今回のブループリント アイアンとなります。
コンセプトは「トップアスリートのための『青写真』ここに完成」「PING史上初の鍛造マッスルバックアイアン」!詳細については、ホームページをご確認ください。
マッスルバックアイアンですので、簡単に打ちこなすことはできないだろうな・・と思いながら、試打してみました。が、結論から言うと、意外と普通に打ちこなせてしまったマッスルバックアイアンでした!
外観
バックフェースの外観。軟鉄一枚もので、飾りっけなし!戦うアイアン!といった雰囲気が、ビシビシ伝わってきました。
ソール幅は、当然ですが細め! ターフを取っていくイメージもありますが、率直に難しそうだな・・と思いました。
フェース面。
トップブレードは、やっぱり細い! マッスルバックとしては、ボディ自体の低重心化が図られている印象でした。
フェースの大きさはコンパクト!ただ、この手のアイアンとしては、極端に小さくはなかったです。トップブレードも、若干ですが厚みがありました。
フェースの向きは、ターゲットに対して右を向く「逃げ顔」でした。
もちろんマッスルバックですので、やさしさを感じる外観ではなかったです。それでもフェース長がある程度あるおかげか、緊張感までは感じませんでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR105 のスチールシャフト、フレックスはSでした。
全体的な重量感としては、マッスルバックアイアンとしては適正~やや軽め。この手のアイアンとしては、扱いやすい重量感でした。
ヘッドとシャフトのバランスは、良好。素振りをしてみると、ヘッドの位置を感じながら軽快に振り抜くことができました。
打ってみて感じたのは、マッスルバックらしい手ごたえのある打感!芯を食った時のビシビシ来る打感は、混じりっけなしの一枚もののアイアンだからこそ!といった雰囲気でした。
打音は、「ビシッ」という乾いた鋭い音。男らしい「シバキ上げる」ような音で、好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブはロフト角34°の#7でした。
弾道は、思ったよりも高い!極端な高弾道という訳ではありませんが、#7としては十分な高さが出ていました。
スピンもしっかりと入って、グリーンキャッチも問題なさそう。このあたりは、さすがツアープロ御用達モデルといったところでした。
寛容性については、マッスルバックとしてはそこそこ・・。もちろん、極端なミスヒットにはシビアです。それでも、多少の打点ズレであれば許容される寛容性は確保されていました。
操作性は、かなり高いです。マッスルバックらしく、スイングに敏感に反応する打球になっていました。
上級者にとっては、打ち手の意思をしっかりと反映してくれるアイアン! それでも極端なスライスやフックとなることは、ほとんどなかったです。左右のズレは、実戦で許容されそうな範囲に収まっていました。
飛距離性能は、はっきりとロフト角なりでした。HS 40m/s前後の筆者で、#7アイアンの飛距離がキャリー130ヤード前後で、この手のアイアンとしては、妥当な飛距離性能。
縦距離のばらつきが少なく、安定していたのが印象的でした。
総評
「マッスルバックとしては」の但し書きが付くものの (笑)、意外と打ちこなせてしまったというのが正直な感想です。
もちろん、ダウンブローを意識したスイングは要求されます。ちょっとしたスイングの変化に、敏感に反応してしまう高い操作性も特徴的でした。
とはいえ、扱いやすい重量感やそこそこやさしく打てることに、びっくり! さすが、「今どきのマッスルバック」と感動してしまいした!
対象はいわずもがな、上級者です。とはいえ、マッスルとしては比較的とっつきやすいモデル!そういった点では、マッスルに興味のあるすべての方が対象になりそうです。
少なくともタイトリストの620 MB アイアンよりはずっとやさしいのではないか・・と思いました。
見た目のシビアさと実際の性能のギャップに”やられてしまった”、というのが正直な感想。発売からやや時間が経過しているモデルですが、お勧めのマッスルバックアイアンです!