PARADYM (パラダイム)フェアウェイウッドを試打した感想は・・
- 近未来的でデジタル感のするFW!
- 高い飛距離性能と寛容性が秀逸!理想的な弾道の高さ、高い直進性も素晴らしい!
- テクノロジーが惜しみなく投入され、高級感も併せ持つ一本! 幅い広いゴルファーにお勧め!
総合評価 9.1点/10点満点
- 飛距離性能 9点
- 球の上がりやすさ 9点
- 直進性 9点
- ミスヒットに対する寛容性 9点
- 打感、打音 9.5点
- 扱いやすさ 9点
キャロウェイ PARADYM フェアウェイウッド
キャロウェイの2023年新作モデルが、PARADYM シリーズ!フェアウェイウッドは4機種構成となっていて、今回試打したPARADYM フェアウェイウッドはいわゆる「中間」モデルとなります。
コンセプトは「飛びも安定性も高レベルでパラダイムシフトを起こす」!ドライバーでも目玉となっている「トライアクシャルカーボン」と「タングステンカーボン」を採用。タングステン・スピードカートリッジを加え、重量配分をさらに最適化しています (#3と#3HL、#5)。
JAILBREAKテクノロジーも、コウモリの羽のような「JAILBREAK BATWINGテクノロジー」に進化! 技術の進化が、何やらすごいです。
PARADYMドライバーを試打した際には、抜群のオートマチック感とやさしさが印象に残りました。
FWはどのような出来になっているのか? 興味深く試打してみました。
外観
ソールにはフォージドカーボンを採用! 前方には金色のタングステンウェイトを搭載し、ヘッド下部でのショットでも安定した飛びを実現しています。
フェースはかなりシャロー!AI FLASHフェースは健在で、さらに複雑な演算を行って進化させているとのことです。
ボディは薄く平べったい! 低重心が強調され、よくボールを持ち上げてくれそうだなと思いました。
後方からの眺め。
ネックにはロフト角調整機能は搭載されていませんでした (#3と#3HLには、アジャスタブルホーゼルが採用されているとのこと)。
クラウンにはトライアクシャルカーボンを採用! 軽量化と余剰重量の創出に貢献しています。投影面積は、適正~やや大きめでした。
アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対してスクエア!ヘッドの地面への座りは良好で、スッと自然にアドレスすることができました。
投影面積の大きさもあり、ナイスショットがイメージできる外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正となるVENTUS TR for Callaway、フレックスはSでした。
手に取ってみての重量感はほぼ適正。扱いやすそうだなというのが、第一印象でした。
ワッグルではシャフトは比較的しっかりしていて、頼りなさはほとんど感じず。素振りでも余計なしなりはほとんどなく、シャキッと軽快に振り切ることができました。
打感は、弾き感とボールのつぶれ感が複雑に入り混じった不思議なもの。表現がややおかしいかもしれませんが、「デジタルチックな」打感でした!
あくまで空想なのですが、フェースに埋め込まれたAIがインパクトの瞬間に複雑な演算を行って最適な角度や反発力でボールを弾き飛ばしている・・そんな雰囲気を感じてしまいました。
かなり新鮮な打感でしたが、感触としてはとても気持ちいい! 打音は「ピシィ」というやや軽めな音で、こちらも気持ちよかったです!
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブはロフト角18.0°の#5でした。
弾道の高さは、高い! ロフト角なりに打ち出して、途中で一段ぐっと高くなり最高到達点に到達! そこからもう一声、力強く進んでいく弾道でした。
FLASHフェースなどのテクノロジーでスピン量が適正化している印象で、FWの弾道としてはほぼ理想に近いものになっていました。
直進性はかなり高く、左右へのブレはほとんど見られませんでした。
何も考えずに素直に振り抜けば、クラブが最適なスイング軌道に導いてくれてナイスショットになる・・。そんな、抜群のオートマチック感を感じることができました。
「様々なテクノロジーが複雑に組み合わさり、高い直進性やオートマチック感が作り出されている?」 そんなことを考えながら、ワクワクした気分で打ち続けてしまいました。
寛容性は、とても高いです! 少々のオフセンターであれば、芯をとらえた時とほとんど同じ結果になってくれます。
かなりのオフセンターでも、フェアウェイに残してくれる寛容性がありました。こちらも、様々なテクノロジーが全力でサポートしてくれているといった雰囲気でした。
飛距離性能も十二分に素晴らしいです!HS 40m/s前後の筆者でキャリー160~170ヤード、トータルで170~180ヤード前後でした。ぶっ飛びという程ではありませんが、安定して計算が立つ飛距離性能でした。
総評
強く感じたのは、近未来的でデジタル感のするFWだな・・ということ。インパクトの瞬間にAIを感じるという打感が、まずとても新鮮でした。
AI FLASH FACEが登場したEPIC FLASHでは「フェースにAIが搭載されている?」なんて冗談がありましたが(実際は、AIがフェースのデザインを設計しただけ)、今作では本当にAIがフェースに貼り付けられているのでは?と思ってしまうほどの感触でした。
飛距離性能や寛容性についても、インパクトの瞬間にAIが最適化している雰囲気で、こちらも近未来感を感じるものでした。
対象は100切りを目指す方からスコア80台くらいまで、とても幅広いと思います。アマチュアゴルファーであれば、50~60%くらいはこの“ノーマル”でカバーできそうかな・・と思いました。
近未来的でデジタルチックな感触はもちろんのこと、高級感もあり素晴らしいFWです。個人的にはPARADYMシリーズの最大の進化は、ドライバーよりもFWかも・・という印象。多くのゴルファーにおすすめです!