TSR3 フェアウェイウッドを試打した感想は・・
- 低スピンの中弾道で、爆飛び！直進性が確保されつつ、操作性も残されている！
- 「小顔でいかにもタイトリスト！」といった雰囲気が、かっこいい！
- 上級者がFWに求める性能が全て詰め込まれているクラブ！
タイトリスト TSR3 フェアウェイウッド
タイトリスト2022年秋の新作が、TSR シリーズ！ 「FASTER (より速く)．LONGER (より遠くへ)．STRAIGHTER (よりストレートに)．」がシリーズのコンセプトとなっています。
TSRのフェアウェイウッドはTSR2、TSR2＋、TSR3の3機種構成！ 今回試打したTSR3 フェアウェイウッドは、最上位モデルという位置づけになります。
コンセプトは「精密チューニングが生み出す強弾道」！いわゆる、バリバリのツアーモデルです！アベレージゴルファーを自認する私には、かなりのオーバースペック・・。怖いもの見たさに (笑)、試打してみました。
以前試打したTSR2 フェアウェイウッドとの比較が、多めになります！
外観
ソール底面のウェイトは、TSR2 FWと比較するとやや大きめでした。
フェースの外観。厚め (ディープ)なフェースです。
横方向からの眺め。TSR2 FWと比較すると、明らかに“腰高”で重心が高そうだなと思いました。
後方からの眺め。
ネック部分。当然ですが、「カチャカチャ」機能 (=SureFit 調整機能)は搭載されていました！
投影面積は、小顔に驚いたTSR2よりもさらにコンパクト！以前所有していたCobra S9-1 Pro FWを思い出してしまいました。
フェースの向きは、ターゲットに対してほぼスクエア。“腰高”の影響か、ヘッドの地面への座りはやや不安定でした。
投影面積が小さく、ヘッドがとても遠くにある・・。ボールに当てるのも難しそうだな、という外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正での“プレミアムシャフト”となるTOUR AD DI、フレックスは6Sでした。
65gのヘビーなシャフトで、全体の重量感も結構重め。ヘッド自体の重量感もあり、かなりハードそうだな・・というのが持った瞬間の第一印象でした。
ワッグルしてみると、シャフトのしなりはかなり少ない！素振りをしてみてもシャフトのしなりを感じることはほとんどなく、振りにいったパワーがダイレクトにヘッドスピードに反映されるといった雰囲気でした。
打ってみて感じたのは、フェース上でボールをつぶす感覚！
弾く感覚は少な目。いかにも上級者が重視しそうな、いわゆる「ボールのフェースへの乗り感」が強調されている打感だと思いました。
TSR2でも感じたウェイトによるボールの「押し込み感」は、さらに強まっている印象。個人的には軽やかに弾く打感が好みではありますが、このTSR3の手ごたえのある打感もとても素晴らしいと感じました。
打音は、TSR2の乾いた打音をさらにすっきりとさせた音。「カシュ」っといった音で、上級者が好みそうな音だな・・と思いました。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブは、ロフト角18°のモデルでした。
まず、弾道はかなり力強かったです！打ち出しから中くらいの高さで、低スピン爆飛び！という弾道でした。
TSR2 フェアウェイウッドで感じた、「めくれる」ような高弾道はなし！重量級のヘッドの「重み」をボールにガツンと伝えて、棒玉で飛ばす！という雰囲気でした。
つかまりに関しては意外にも、「つかまり不足」といった感じではなかったです。クラブを信じて打ち抜けば、ストレートからややフェード気味の弾道となっていました。
寛容性は、思ったよりも高かったです。試打前の期待値が低かった影響も、あるかもしれません・・。それでも、ミスヒット時の弾道が安定していたのはちょっと驚きでした。
また、ミスヒットした時のフィードバックがとても秀逸！打感に明らかに違和感を持たせていて、非常に分かりやすかったです。
操作性を残しつつ、直進性がしっかりと確保されていることも印象的でした。積極的なボールの操作には応えつつ、弾道が過敏にばらつくことはなし。このあたりのバランスが、本当に素晴らしいと思いました。
飛距離はキャリーで190ヤード、トータルで200～210ヤードといったところ。ランでもしっかりと稼いでくれそうな球筋でした。弾道の高さがやや低いのが気にはなりましたが、個人的には満足できる飛距離性能でした。
総評
見た目は完全に、上級者向けのFW！ それでも、それなりに打ててしまえた・・というのが第一印象でした。
ただ実際にコースで打てるかというと、それは別問題。フェースにボールが当たるのかなぁ・・というくらいの小顔で、プレッシャーが半端ないです。
しっかりと打ち抜けば、中弾道で低スピンの激飛び弾道！直進性が確保されつつ操作性が残されている点も、素晴らしかったです。まさに、上級者が求めるFWになっているんだろうな・・という雰囲気でした。
ミスヒットへの寛容性がありつつ、打ち手にフィードバックしてくれる性能も素晴らしい！トータルで、本当にハイレベルなFWだなと思いました。
対象は間違いなく上級者！それなりのヘッドスピードや安定したスイングは、きっちりと要求されます。ヘッドスピードは最低43m/s以上、できれば45m/s以上は欲しいと思いました。
上級者がFWに求める性能が全て詰め込まれているFW！ 腕に自信のあるゴルファーは、きっと満足できるはずです！
いかにもタイトリスト！といった雰囲気も、とてもかっこいいと思いました。上級者には、是非試してほしいです！
関連記事
- タイトリスト TSR2 フェアウェイウッド 評価 小顔でカッコいいのに、やさしく高弾道！
- タイトリスト TSR3 ドライバー 評価 操作性が徹底された、ほぼプロ仕様のドライバー！
- TSR2 ドライバー 評価 強烈な高初速性能＋低スピンの弾道！
※ タイトリストのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
