PARADYM (パラダイム) Xドライバーを試打した感想は・・
- PARADYMドライバーに、つかまりと安定感を加えたドライバー!
- ドローバイアスモデルながら、つかまり過ぎない!
- オートマチックにまっすぐ飛ばすという性能をとことん追求している!
総合評価 8.8点/10点満点
- 飛距離性能 8点
- 球の上がりやすさ 9点
- 直進性 9点
- ミスヒットに対する寛容性 9点
- 打感、打音 9点
- 扱いやすさ 9点
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※ キャロウェイのクラブ試打評価は、こちら
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
キャロウェイ PARADYM Xドライバー
キャロウェイ新作のPARADYM シリーズ、ドライバーは4機種構成! 今回試打したXドライバーは、「つかまり」を意識したモデルとなっています。
前作ローグST MAX Dドライバーは、“程よい”つかまりとやさしさが秀逸な一本でした。
前作からの進化は? メーカの意図した、つかまりの良さや高打ち出し、やさしさが実現できているか?こういった点に注目しながら、試打してみました。
外観
ソール面積は、とても大きかったです!PARADYMシリーズ最大の特徴である、360°カーボンシャーシが採用されています。
キャロウェイお馴染みのAI FLASHフェース、JAIL BREAKテクノロジーも健在!JAIL BREAKは25%の軽量化を達成し、スリムになっているとのこと。
横方向からの外観。ボディはとても薄く、後方へがっちり伸びていました!
後方の外観。5gのウェイトが搭載されていますが、この後方ウェイトは移動できません。
ネック部分。カチャカチャ機能が搭載されています! ロフト角±0°、NORMAL SETTINGでの試打でした。
クラウンには、360°カーボンシャーシとしてトライアクシャルカーボンを使用! 軽量化と余剰重量の創出が達成されています。
アドレスでの第一印象は、「投影面積がとにかく大きい!」。後方に大きく伸びていて、安心感とオートマチック感が満載でした。
フェースの向きは、ターゲットに対して左を向く「つかまり顔」。左はやや気になるものの、「余計な操作をせずに振り抜けば、勝手にナイスショットになってくれそう」という雰囲気の外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正のVENTUS TR NVY 5 for Callaway、フレックスはRでした。
クラブ全体の重量感としては、ほぼ適正。ワッグルでは、やや大き目のしなりを感じました。一方、素振りではヘッドの挙動をしっかりと制御していたのが印象的!HS 40m/s前後の私には十分に扱いやすく、またしっかりとしたシャフトでした。
打感は、PARADYMドライバー同様ボールのバウンド感がとても印象的! 若干ですが、弾き感が増しているな・・と感じました。打音は「ボスっ」いう音で、こちらもPARADYMドライバーと大きな変わりはなし。
打感、打音ともにPARADYMドライバーにかなり近く、シリーズとしての統一感があるなと思いました。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブはロフト角10.5°のモデルでした。
弾道は「かなり高い」と思ったPARADYMドライバーよりも、さらに高い!打ち出しから高く上がり、多めに入ったスピンでさらに高く上昇していました。
シャフトの影響もありそうですが、どちらかというとヘッド自体の性能で高さを作っている印象。ふけ上がっているのかな・・?と思いつつ、棒玉状に伸びていくような軌道にびっくりでした!細かいことはよく分かりませんが、進化したヘッドのテクノロジーの恩恵かな・・と思いました。
特筆すべきは、つかまり! 物足りなかったPARADYMドライバーのつかまり不足が、このXドライバーできっちりと解消されていました。ドローバイアスモデルとして当然かもしれませんが、かといってつかまり過ぎることもなかったです! 個人的には、このXドライバーでほぼニュートラルに打っていけました。
弾道の直進性も高かった! 左右への散らばりはほとんどなし。「ドーン」と直進性の高い弾道しか、出ませんでした。操作性は、ほとんどないです。「オートマチックにまっすぐ飛ばす」という性能が、とことん追及されていました。
寛容性は、言わずもがな高いです!PARADYMドライバーの2割増しくらいになっている印象。よほどフェースの端っこに当たらない限り、芯でとらえた時と大きく変わらない弾道を確保してくれました。
飛距離性能は、まあまあ。PARADYMドライバーよりは、若干落ちる印象でした。それでも、弾道の安定感を考えれば仕方ないかな・・といい意味で納得。HS 40m/sの筆者でキャリ190ヤード前後、トータルで200ヤード前後でした。
総評
メーカーの意図どおり、PARADYMドライバーにつかまりの要素をしっかりと加えてきたな!というのが第一印象。「つかまりらない」とPARADYMドライバーで感じてしまった方が、ニュートラル~ややつかまった弾道を打てる!というクラブで間違いないと思います。
プラスして得られているのが、高い安定感!左右への散らばりはPARADYMドライバーよりさらに少なくなり、ミスヒットへの寛容性もさらに高まっていました。アベレージの使用をしっかりと見据えていて、個人的には素晴らしい出来だと思いました。
という訳で対象は、つかまえて高弾道で飛ばしたいアベレージゴルファーです!しっかりつかまるという特性や高すぎる弾道は、パワーヒッターや中上級者には逆に欠点となるかも。このクラブでそのような不満を感じる方は、“ノーマル”やトリプルダイヤモンドが用意されていますので、そちらをどうぞ!といったところでしょうか。
前作ローグST MAX Dドライバーと比較しても、安定感ややさしさは確実にアップしています。「安定したドライバーショットが出ない」と悩んでいるアベレージに、是非手に取っていただきたいです!