キャロウェイ ローグ ST MAXユーティリティー 試打評価 初速が速い!

ローグ ST MAXユーティリティを試打した感想は・・

  1.  初速が速い!直進性も高い強い弾道で飛んでいきます!
  2.  打感、打音が気持ちいい
  3.  アベレージゴルファーにはややハード?
  4.  中級者以上でスイングの安定している方に、お勧め!

キャロウェイ ROGUE STシリーズとは?

2022年1月12日にキャロウェイゴルフからリリースされた新作シリーズが、ROGUE STシリーズ

発表されたのはドライバー4機種、フェアウエイウッド4機種、ユーティリティ4機種、アイアン4機種 (詳細はROGUE STシリーズ参照)。

キャッチコピーは、さぁ、ボールスピード・ゲームのはじまりだ」。「ボールスピードを別次元へ引き上げたROGUE STシリーズ」「限界を超えるため、複合的にテクノロジーを結集」「JAILBREAKをはじめ、キャロウェイ独自の融合が、常識破りのボールスピードへ」といったコンセプトからは、従来の技術を融合し熟成させたシリーズという予感が漂います。

キャロウェイ ROGUE ST MAXユーティリティ

ローグ ST MAXユーティリティのコンセプトは、「ラクに飛ばせる、狙える、ハイトウ型ヘッドのMAX」。ROGUEユーティリティ4機種の中ではいわゆる「真ん中」のモデルとなっています。メーカーの説明では「ややドローバイアスの設定で、わずかにストロングロフト化」とのことで、つかまりの良さも期待できます。

比較としては、ほぼ同時期に発売されたテーラーメイド ステルス レスキューが対象でしょう。以前試打していますので、こちらも参照してください。

 

試打クラブスペック #4 ロフト角:20° シャフト:VENTUS 5 for Callaway フレックスS

外観

いわゆる、「ウッド型レスキュー」となります。ヘッドの投影面積は大き目を予想していたのですが、思ったよりもコンパクトでした。

トゥ側の厚みも特徴的。これがいわゆる、「ハイトウ型」のキャロウェイのユーティリティなのでしょう。

クラウンは、つや消し調。MAXドライバーとは、異なるつや消し感です。落ち着いた色ですが、少し重たいかなという印象でした。

 

ソール前方にはキャロウエイお馴染みの「JAILBREAK」。

ソール後方には、V字状のスリット風デザイン。テーラーメイドのVスチールソールか?といった感じ (でも、Vの向きは逆です)。何となく抜けはよさそうだなという印象でした。

 

フェース面は、A.I.がデザインしたという「FLASH FACE SS22」。ミスヒットにも強そう。

やはりトゥ側に厚みがありますね。

 

地面に置くと、フェースの向きはほぼスクエア。ターゲットに向かって、とても構えやすいです。

ただトゥ側が厚いのが、やっぱり気になる・・・。フェース全体にも「厚み感」があって、個人的には気になってしまいました。ウッド型なのにフェース面がアイアン風に見えてしまい、ロングアイアンを意識した打ち方になってしまいそうでした。

いわゆる、「ダウンブローで打ち込まないと・・」と思ってしまう外観。個人的には、安心感よりも緊張感が勝ってしまいました。

振りぬき感、打感、打音

今回の試打クラブのシャフトは、純正のフレックスS。ワッグルしてみた印象では、純正シャフトとしては結構しっかりしているなという印象。

クラブ全体の重みも感じられました。「結構ハードそうだな・・」というイメージ。

素振りをしてみても、同じ印象でした。全体的に重たく、私のスイングではシャフトのしなりをほとんど感じることができませんでした。

 

打感は「いいね!」という感じ。一度ボールがフェースに食いついてから、瞬時に球離れする感じでした。

いわゆる「軽い」打感ではないですが、弾き感があって思ったよりも軽快に飛ばすイメージです。ROGUE MAXドライバーの打感とはもちろん異なりますが、シリーズ全体での打感の統一感みたいなものはありそうだなと思いました。

打音は「パシッ」という、やや高い音。弾き感のある打感にマッチした、気持ちのいい打音でした。

 

まとめると、振りぬき感はややハード。緊張感を感じてしまった外観からも、少し影響を受けたかもしれません。打感と打音はとても気持ちいいものでした。

球の上がりやすさ、寛容性

打ってみて感じたのは、まず「初速は速い!」。打感で感じた球離れの早さのイメージそのままに、ボールが「すっ飛んで」いく感じです。

 

弾道は、#4 (ロフト角 20°)としては球がよく上がってくれるなという印象でした。もちろん打ち出しの角度は低いですが、スピンの量が適正なのか途中でグッと球を上げてくれました。

適度に球が上がり、そのまま強い弾道で飛んでいきました。この弾道は気持ちいい!球の上がりやすさという点では、ストロングロフトの#4 (ロフト角 20°)としてはかなり優秀だと思いました。

 

直進性に関しては、高いです。スライス、フックはしっかり抑えられていました。

ただ、つかまりに関しては個人的には少し物足りなかったです。メーカーの解説ではややドローバイアスとのことでしたが、そこまで強いドロー系ではないと思いました。

右へのすっぽ抜けも何球かありました。個人的な技量の問題もあるとは思いますが・・

 

飛距離は170~180ヤードくらい。ヘッドスピード40m/sの#4ユーティリティとしては、問題ない飛距離だと思います。しっかりつかえまえれば、実戦で必要される距離をしっかり稼いでくれると思います。

 

寛容性については、やや物足りなかったです。ミスヒットには弱くはないですが、もう少し助けてくれるとありがたい。ステルス レスキューの寛容性と比較すると、ちょっとだけこちらはミスヒットには弱いかな・・と思いました。

 

まとめると、つかまりに関してはやや不満はあるものの、芯でとらえた時の直進性、飛距離は素晴らしいです。寛容性は、もう少しあると助かるなと思いました。

しっかり芯でとらえることのできるゴルファーであれば私のような不満点はないかと思いますが、個人的には少しこのあたりが気になりました。

総評

打感と打音は申し分ないです。また、芯でとらえてつかまった時の打球は、素晴らしい。

気になった点は、振りぬきがややハードであること、つかまりがもう少し欲しいところ、寛容性をもう少し高めてほしい、といったところです。個人的には、左記のことから力みが入ってしまったスイングも散見されました。しっかり振りぬいて、つかまえにいかないと・・という感じでした。

 

ROGUE ST MAXドライバーの印象が良かったので、MAXユーティリティも期待したのですが、正直に言えば私にはややオーバースペックでした。

対象となるゴルファーは、ヘッドスピード42 m/s以上は必要かなと思いました。また、ある程度のスイングの安定性も求められると考えました。

アベレージゴルファーでも使えるとは思いますが、やや難しそう。購入を検討している方は、是非試打してみることをお勧めします。

 

私レベルでも、芯でとらえた時の打感や弾道は惚れ惚れするものでした。中級者以上で腕に自信のある方であれば、このユーティリティーの素晴らしさを堪能できると思います!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です