こんな方におすすめ!
- 程よい寛容性と適度な操作性を求める上級者!
総合評価:良 (7.8点/10点満点)
- 構えやすさ:優
- 振り抜き感:良
- 打感、打音:優
- 弾道の高さ:優
- 操作性:優
- 寛容性:良
(秀、優、良、可、不可 の5段階で各項目を評価)
試打した評価は・・
- 程よい寛容性と適度な操作性を高次元で両立!
- ガシッとした打感が印象的!
ピン ブループリント S アイアン
2024年2月8日にピンから発売が開始された上級者向けアイアンが、ブループリント。
ブループリントは前作は1機種のみでしたが、今回は“T”と“S”の2機種となりました。
試打レポートするのは、ブループリント S アイアン。
ピュア マッスルの“T”とは異なり、キャビティっぽい外観となっています。
ツアーモデルとして、どのような性能になっているか?
同時に試打した“T”とも比較しながら、試打してみました!
外観
「FORGED」の文字が見えますが、複合素材で構成されたヘッドとのこと。
ソール幅は、ツアーモデルらしく引き締まっていました 。
トゥ側がツン!と立っていた“T”と比較すると、
少しだけ高さが抑えられ、ツンツン感が少なくなっていました。
トップブレードは、極薄だったTと比較すると、厚みがありました。
ネック部分の外観。
少しだけですがグースが入っていました。
ネック部分が太めで、いい意味で“大雑把”な雰囲気が出ていました。
構えやすさ:優 (8.0点/10点満点)
ブレード長が短く、ボールが相対的に大きく見えました。
「緊張感と安心感のバランスが絶妙!」でしたので、高めの評価としました。
振り抜き感:良 (7.5点/10点満点)
試打クラブのシャフトは、N.S.PRO MODUS3 TOUR115 、フレックスはSでした。
持ってみた重量感は、重かったです。
重心距離が長いためか、素振りではヘッドが身体から離れようとする動き・・。
それでもMODUS 115の制御のおかげで、違和感なく素直に振り抜くことができました。
打感・打音:優 (8.0点/10点満点)
打感は、弾き感が7割、ボールのつぶれ感が3割。
ガシッとした手ごたえが手に残り、個人的には好印象!
打音は「バシッ」という乾いた強めの音。
こちらも、打感にマッチした良音でした。
弾道の高さ:優 (8.0点/10点満点)
試打クラブはロフト角33°の#7でした。
スピン量は6438rpmで、#7としては十分なスピン量。
最高到達点は24.7mで、こちらも十分な球の高さが出ていました。
Tよりも「めくれ」具合は弱く、少しだけ弾道の強さが加わっていました。
とはいえTとほぼ遜色ない球筋で、グリーンキャッチも不安はなさそうでした。
操作性:優 (8.5点/10点満点)
操作性は、比較的高め。
Tと比較すると、いい意味で少しだけ「鈍く」なっていました。
意図的に曲げることもできるし、直進性高く飛ばすことも可能な「いいとこどり」の操作性。
寛容性:良 (7.0点/10点満点)
寛容性は、そこそこ。
お助け要素は、決して高くはないです。
それでも、ミスヒットにシビアだったTよりは、間違いなくやさしい。
この手のアイアンを使う人からすれば十分なのかも・・と思わせてくれるだけの補正力は備えていました。
飛距離性能
Tより5~10ヤード飛んでいる印象でしたが、データではほとんど同じという結果でした。
マッスルよりは10ヤードくらい飛距離を伸ばしてほしいかな・・。
とはいえ、縦距離の誤差は少なく、安定して計算が立つ飛距離性能でした。
総評:良 (7.8点/10点満点)
6項目の評価中、優が4項目で良が2項目!
総合評価も“優に近い良”という結果で、バランスの良さが分かる結果となりました。
個人的にも、TとSだったら明確にSを選びます。
それだけTは「シビアさ」が目立っていましたし、Sは「実戦で使えそう」なアイアンになっていました。
前作ブループリントを、うまく2つに分けたなという印象です。