ピン ブループリント T アイアン 評価 さらに研ぎ澄まされた操作性!

ピン ブループリント T アイアン

こんな方におすすめ!

  • 自分の意思を、アイアンショットにきめ細かく反映させたい!

総合評価: (7.4点/10点満点)

  • 構えやすさ:良
  • 振り抜き感:良
  • 打感、打音:可
  • 弾道の高さ:優
  • 操作性:秀
  • 寛容性:可

(秀、優、良、可、不可 の5段階で各項目を評価)

ピン ブループリント T アイアンを試打した感想は・・

  1. 高い操作性、めくれるように上昇してビシッとグリーンを狙える弾道・・マッスルバックに求める性能を高いレベルで実現!
  2. 前作ブループリント アイアンよりシビアさや敏感さが増して、さらに研ぎ澄まされた

ピン ブループリント T アイアン

ピンゴルフから2024年1月に発売が開始された、ブループリント アイアン(TとS)を試打してみました!いつもどおり、PING レンタルクラブサービスを利用しての試打となります。

まずは、ピュア マッスルバックと言ってもいいブループリント T アイアン前作となるブループリント アイアンと比較しながら、評価してみたいと思います。

なお、クラブの詳細につきましてはメーカーホームページをご確認ください。

外観

ピン ブループリント T アイアン

バックフェースは、「ザ・シンプル」“まっさら”で、余計なものは一切なし

 

ピン ブループリント T アイアン ソール

ソールはもちろん薄い!ただ、前作ブループリントアイアンと比較すると、ネック側のヒール ボリュームが少し増えたかなという印象でした。

 

ピン ブループリント T アイアン フェース

フェース面。前作と大きな変わりはないです。少しだけトゥ側が高くなったかな・・?

 

ピン ブループリント T アイアン ボディ

横方向からの眺め。トップブレードがめちゃ薄いです!

ボディ全体が引き締まっていて、打ち手の技量とパワーががダイレクトに伝わりそうな外観でした。

 

ピン ブループリント T アイアン ネック

ネック部分の外観。

 

ピン ブループリント T アイアン トップブレード

トップブレードはやはり薄い!ボディの「ペラペラ感」がとにかく印象的でした。

グースはなく、お助け要素はほぼ期待できない・・という顔つきでした。

構えやすさ:良 (7.5点/10点満点)

ピン ブループリント T アイアン アドレス

アドレスしてみると、ヘッドの座りは良好。何も考えずにヘッドを地面に置けば、ターゲット方向にビシッとスクエアに構えることができました

ボールが相対的に大きく見えるほどの小顔で、緊張感は否定できず!とはいえ、ストレートネックでシンプルな外観からは、とても構えやすいなと感じました

振り抜き感:良 (7.0点/10点満点)

試打クラブのシャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR115 のスチールシャフト、フレックスはSでした。

ピン ブループリント T アイアン シャフト

持ってみた全体的な重量感は、重め。素振りをしてみると、小ぶりで重量感のあるヘッドをしっかりとシャフトが制御してくれる印象でした。

ヘッドに対してシャフト (モーダス115)がやや強いかな・・。もう少し軽めのシャフトでもよさそうだなと思いましたが、概ねヘッドとの相性は良好でした。

打感・打音:可 (6.5点/10点満点)

打感は、マッスルバックとしては軽め「カツン」と弾く感触が強く、フェースへの“ノリ感”は少なかったです。「クリスピー」とも表現されそうな感触で、決して悪い打感ではないです。ただ、マッスルバックのつぶれ感を期待すると、少し裏切られそう

個人的にも、もう少し重厚な感触も欲しいところ。という訳で、やや辛口の評価とさせていただきました。

打音は「ビシッ」という引き締まった音。こちらは軟鉄一枚モノらしい、本格感のある良音でした。

弾道の高さ:優 (8.0点/10点満点)

試打クラブは、ロフト角33°の#7でした。5球を打っての弾道測定器 (スイングキャディ SC4)によるデータは、以下のとおりです。

ピン ブループリント T アイアン 試打データ

打ち出し角は22.1°。あと1~2°くらいは低く打ち出したいところでしたが、まあこんなものかなといったところ。スピン量が6194rpmで、#7としては悪くない数字でした。

弾道としては、スピンがしっかりと入って上昇の途中でめくれるような軌道を描いていました。高さも十分に出ており、グリーンキャッチにはほとんど不安のない球筋。このあたりはマッスルバックの真骨頂!といったところですが、期待を裏切らない素晴らしい弾道でした。

操作性:秀 (9.0点/10点満点)

操作性は、高い!打ち手の意思やスイング軌道に、かなり敏感に反応します!テクノロジーによる補正機能はほとんどなく、スイング軌道をそのまま素直に反映する弾道になっていました。

スポーツカーで例えるなら、ハンドルに“遊び”がほとんどなく、ハンドルを少し切っただけでクイックに反応する・・という雰囲気!アイアンショットを意のままに操っていきたいゴルファーにとっては、まさに理想的と言えるでしょう!

前作と比較しても、敏感さが少し増した印象。もう少しお助け要素が欲しいという方に向けては、ブループリント Sが設定されたと考えれば納得です。

寛容性:可 (6.5点/10点満点)

マッスルバック アイアンらしく、ミスヒットに対する寛容性は高くないです。とはいえ、マッスルバックというカテゴリーの中では、極端にミスヒットに厳しいということはなかったです。ほんの僅かではありますがミスヒットに対するお助け要素も感じられました。

前作との比較では少しシビアになったかな・・という印象。操作性と同様に、ブループリント S アイアンが設定されたことで、こちらのTはよりシビアさを追求したのかなと感じました。

飛距離性能

飛距離を追求するアイアンではありませんので、「飛距離性能」は採点項目に含めませんでした。

それでも、基本的には大きな問題はなさそう。HS 34.4m/sでキャリー133.2ヤード、トータル153.6ヤードは、納得の飛距離でした。個人的にはもう5-10ヤード伸ばしたいところですが、本モデルの特徴を考えれば、十分かな・・とも思いました。

総評

ピュアマッスルバックアイアンとして、期待を裏切らない素晴らしい出来になっています!高い操作性、めくれるように上昇してビシッとグリーンを狙える弾道・・マッスルバックに求める性能が高いレベルで実現できていました。

何度か先述しましたが、前作ブループリント アイアンと比較すると、一段階シビアさや敏感さが増したかな・・という印象。研ぎ澄まされたアイアンを好む上級者にとっては、たまらないモデルになっていると思います。

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