スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバーを試打した感想は・・
- 力強い低スピンの弾道で「前へ!」の推進力で飛ばすドライバー!
- インパクトの瞬間の、フェースのたわみ感とボールの押し出し感が印象的!
- ZX5 Mk II ドライバーのスピン量を抑制して飛ばしたい、アスリートゴルファー向けドライバー!
ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバー
スリクソンのZX Mk II シリーズは、3機種 (ZX5, ZX5 LS, ZX7)のドライバーが発売! シリーズのキャッチコピーは“この力は、本物だ”!
“進化した「REBOUND FRAME Mk II」”によって反発性能が大きく向上。またフルチタン構造を採用することにより、スムーズで「大きなたわみ」を創出!これらの技術によって、スリクソン史上最速のボールスピードを実現しています。
今回試打したLS ドライバーは、ZX5 Mk IIの形状のままに低スピンで大きな飛距離と寛容性を両立! ZX5 Mk II ドライバーでは、苦戦した苦い記憶が残っているのですが・・ (苦笑)。思い切って、試打してみました。
外観
ソールのデザインは、ほぼZX5 Mk IIと変わりないです。唯一の違いは、ウェイトの搭載が前方になっていること。いかにも浅重心で、低スピンモデルといった雰囲気です。
フェース面。ZX5 Mk IIよりも若干シャロ―かな・・と思いました。
ZX5 Mk IIよりも少しだけ後方にストレッチ!「腰高感」が和らいでいるかな・・というボディでした。
後方からの眺め。
ネック部分。カチャカチャ機能 (=弾道調整機能)が搭載されています。
ZX5 Mk IIより、少しだけ投影面積が大きいかな・・。でも、小さめであることは間違いないです。
フェースの向きはターゲットに対してスクエアから若干の逃げ顔。つかまりの悪さが懸念されるところでした。
とはいえ、左は気にせず思い切って叩いていけそうだな・・という顔つきでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは標準設定のDiamana ZX-II50 カーボンシャフト、フレックスはSでした。
重量感としては、ZX5 Mk IIよりも少しだけ重たい印象 (実際のクラブ重量はいずれも302gで同一)。
シャフトは、かなりしっかり目。ワッグルではしなりを感じず、素振りでもかなり硬さが感じられました。
打ってみて感じたのは、インパクトの瞬間のフェースのたわみ感とボールの押し出し感!軟らかさがメインですが、硬質な弾き感も混在していました。
打音は「バシィ」といういかにもアスリートが好みそうな力強い音。打感、打音ともに好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブは、ロフト角9.5°のモデルでした。
LS (低スピン)モデルですが、思っていたよりは弾道の高さは確保されていました。とはいえ弾道は力強く、ボールに伝わった力がすべて前への推進力になっているという雰囲気でした。
つかまりははっきりと弱め!右方向へすっぽ抜けたり若干スライスする弾道もありました。ただ右へのばらつきは、コース内に収まる範囲。逆に、左方向はほとんど心配する必要がないと思いました。
ZX5 Mk II ドライバー同様、一発の飛びはすさまじかったです。私 (HS40m/s前後)でキャリー200ヤード前後、トータルで220~230ヤードくらいの飛距離でした。
ただ、「一発の飛び」が出る確率は少なかった・・。スイートスポットがとても狭いな・・と感じました。スイートスポットを絞り、その一点に爆発的な飛距離性能を集中する・・といったイメージでした。
総評
「ZX5 Mk II ドライバーのスピン量を減らしたい」という方に向けたドライバーです。
個人的にはZX5 Mk IIでも苦戦したので、「どれだけスピン量の上昇を抑えたいんだ・・?」という思い。まあ、上級者にはそれなりのニーズがあるのだろうな・・と推定します。
ただ、思っていたよりは弾道の高さが確保されていたのが印象的でした。
また、すさまじいフェースのたわみ感とボールの押し出し感も、未経験のものでした。前方に配置されたウェイトの効果なのでしょうか・・?個人的には、今回のREBOUND FRAME Mk IIの特徴を最も感じることができたモデルかもしれないな・・と思いました。
スイートスポットが凝縮されている印象で、ミスヒットへの寛容性はあまり期待できないです。正確なスイングと芯を的確にとらえる技術が必要で、対象は中上級者になります。ヘッドスピードも43m/s以上、できれば45m/s以上は欲しいかな・・と思いました。
私には、縁遠い世界のクラブです。腕っぷしと技術に自信のある方に是非検討していただきたいドライバーです!