こんな方におすすめ!
- 弾道の高さ、高い飛距離性能、どちらも手に入れたい!
総合評価 8.6点/10点満点
- 飛距離性能 9.5点
- 球の上がりやすさ 9点
- 直進性 8.5点
- ミスヒットに対する寛容性 8.5点
- 打感、打音 8点
- 扱いやすさ 8点
ヤマハ RMX VD/X ドライバーを試打した感想は・・
- 「ふけ上がったかな?」という程の高弾道で、がっつりとぶっ飛ばすドライバー!
- オートマチックにやさしく飛ばせる! ミスヒットにも強い!
ヤマハ RMX VD/X ドライバー
ヤマハから10月6日にリリースされたアスリート向けモデルが、RMX VD シリーズ!
ドライバーは3機種構成 (R、M、X)で、今回試打したXは、最も「やさしい」という位置づけとなります。
コンセプトは「高初速+直進安定性」「オールアスリートモデル」! どのような性能になっているのか?これまでに試打したVD/RやVD/Mとも比較しながら、レポートしてみます!
外観
前作RMX VD/59 ドライバーよりも、かなり落ち着いたデザイン!
4つのウェイトポジション (FADE、DRAW、センター、慣性モーメント最大)で、弾道調整が可能。今回は、「センター」での試打でした。
フェースは結構ディープで、最上位モデルのVD/Rに近い形状。「一発の飛び」の匂いがするフェースでした。
横方向からの外観。VD/RやVD/Mと比較すると、薄い形状!後方にストレッチしていて、やさしく球を持ち上げてくれそうでした。
後方からの眺め。
ネックには±2度までの可変幅があるロフト調整機能を搭載! 今回は、STD (スタンダード)で試打しました。
クラウンのデザインは、カーボン調で黒一色の鏡面仕上げ! ヒール側のボリュームがあって、やさしくつかまえてくれそうな雰囲気でした。
投影面積はやや大き目!でも、大きすぎて野暮ったいという程ではなく、絶妙な大きさでした。
アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対してスクエア!
際立った特徴はないものの、いい意味で「オーソドックス」!とても構えやすかったです。“精悍”ながらそこそこの投影面積があって、グッドイメージが湧く顔つきでした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正となるTENSEI TR、フレックスはSRでした。
持ってみた重量感は、やや軽め。それでも、他の「アベレージ向け」ドライバーよりはしっかり目の重量感でした。
ワッグルしてみると、シャフトのしなりはごくわずか。素振りでも余計なしなりを感じず、軽快に振り抜くことがでました。
純正のフレックスSRながら割としっかりしているな・・という印象。頼りなさは、感じませんでした。
打感は、わずかなボールのつぶれ感を感じながらも、弾き感が中心。VD/M ドライバーで感じたような、硬質な感触は少なかったです。引き締まった気持ちいい打感だと思いました。
打音も「ビシッ」という、やや高めながら引き締まった音。打感、打音いずれも、いかにもアスリートが好みそうな仕上がりになっていました!
弾道、寛容性、飛距離性能
試打クラブは、ロフト角10.5°のモデルでした。
弾道は、とても高い! 球離れ速く打ち出し、スピンが入っているかのように上昇!
「あれ、ふけ上がっているのかな?」と思いつつ、実際にはキャリーでかなり飛んでいる!あまり経験したことのない弾道に、驚嘆してしまいました。
投影面積の大きさどおり、基本的にはオートマチックにまっすぐ飛ばすという特性。余計な操作を行わずに振り下ろせば、そのまま狙った方向にまっすぐ飛んでいきました。
フェースがボールをとらえて余計なサイドスピンを入れず、素直に打ち出していくという雰囲気。安定感は、とても高かったです。
ミスヒットに対する寛容性も、とても高かったです。大き目の打点ブレでもしっかりとコース内に残してくれるカバー力があり、飛距離ロスも最小限でした。
先程も書きましたが、飛距離性能はかなり高いです!HS 40m/s前後の筆者で、キャリー200~210ヤード、トータルで220ヤード前後でした。正直、今年の試打したドライバーではトップクラスの飛距離性能!
総評
「ふけ上がったかな?という程の高弾道ながら、かなりのぶっ飛び性能!」というのが、まず感じたこと。先程も書きましたが、このような弾道は経験がしたことがなく、かなり斬新でした。
加えて、クラブ自体の重量感も適正で、振り抜き感も抜群! 気持ちよく振り抜いて結果も抜群!という素晴らしい状態で、試打を続けることができました。
VD/R、VD/Mが期待外れであったのに対し、このVD/Xが飛びぬけた性能を発揮していたのは驚きでした。まあ、VD/RやVD/Mが私の手に負えなかった・・というのが、正直なところかもしれません。それくらい他の2機種とははっきりと差別化されていて、とても興味深かったです。
対象は、ヘッドスピード不足で飛距離が思うように伸びないアベレージゴルファー。特に弾道の高さがなかなか出ない・・と悩んでいる方には、最適な1本となりそう。
中上級者やパワーヒッターでは、持て余してしまう可能性もあります。それでも、高い飛距離性能はとても魅力的!試してみる価値はありそうだな・・と思いました。
個人的には、今年のヤマハのドライバーでは最高の出来! というかこの斬新な飛距離性能は、今年のドライバーでもかなり尖った性能!「食わず嫌い」せずに、是非一度体験してみてほしいと思いました!
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※ ヤマハのクラブ試打評価は、こちら。
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