こんな方におすすめ!
- 大き目のアイアンヘッドで、安心感を感じたい!
- オーソドックスなアイアン形状や打感にも、こだわりたい!
総合評価 8.3点/10点満点
- 飛距離性能 8.5点
- 球の上がりやすさ 8.5点
- 直進性 8.5点
- 寛容性 8点
- 構えやすさ 8.5点
- 打感、打音 8点
ブリヂストン 233HF アイアンを試打した感想は・・
- ラージサイズの外観からは想像できない、クラシカルなアイアンに匹敵する弾道や打感を有しているモデル!
- 伝統的な形状や打感にこだわりつつ、大き目ヘッドでやさしく飛ばしたいゴルファーにお勧め!
ブリヂストン 233HF アイアン
2023年のブリヂストン新作モデルとして、9月8日に発売が開始されたのが233HF アイアン!
コンセプトは、「高初速・高弾道で狙い撃つ、中空高機能アイアン」! ポリマーやタングステンウェイトなどを使った、いわゆる「複合素材」の中空アイアンとなります。
以前試打した222CB+アイアンよりも、もう一段階「やさしい」という位置づけになるモデル。メーカーの狙い通りの高初速や高弾道は実現できているのか、興味深く試打してみました。
外観
バックフェースは、シンプルで飽きの来ないデザイン! ブリヂストンお馴染みのテクノロジー、SP-COR (サスペンションコア)の文字が見えます。
ソール幅は、かなり広め。ソール後方はざっくりと削られていて、抜けがよさそうでした。
フェース面は、違和感のないオーソドックスな形状。
横方向からの外観。厚みのあるボディで、分厚く弾き飛ばしてくれそう!
中空構造には、比重の異なる2種類のポリマーを配置。ソフトな打感と軽量化を実現しているとのことです。
ネック部分の外観。
ヘッドの大きさは、大きい! 223CB+も面長の顔 (ヘッド長79mm)でしたが、こちらは83.2mmとさらに長くなっていました。
トップブレードも厚みがあって、オートマチックにやさしく打てる外観でした。
アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対してスクエア! しっかりとしたグースが入っているものの、つかまり過ぎを心配する雰囲気はほとんどなかったです。
ヘッドの地面への座りもよく、どしっとした安定感が頼もしい! 率直に、とても構えやすいな・・と思いました。
振り抜き感、打感・打音
シャフトはスチールの標準装着となるN.S.PRO 850GH neo、フレックスはSでした。
手に取ってみると、全体的な重量感は標準~やや軽め。ワッグルしてみると、ヘッドの存在感が強かったです。
素振りをしてみても、ヘッドの“効き”が強め。850GH neoでは少し役不足かな・・という印象でした。
打感は、軽快に弾き飛ばす感触がメイン! 一瞬のボールの「ノリ感」を感じた後、球離れ速く弾き飛ばしていました。程よい硬さの打感で、手には心地よさが残りました。
打音は「パシッ」という、やや高めの乾いた音。
打感、打音ともに軽快かつ爽快! この手のアイアンとしては、かなりハイレベルだと思いました。
弾道、寛容性、飛距離性能
試打クラブは、ロフト角28°の#7。いわゆる「飛び系」に分類される、ロフト角の立ったアイアンとなります。
弾道は、高い!テクノロジーが詰め込まれたアイアンらしい高弾道で、打ち出しから高くドン!と球が上昇していきました。
ロフト角28°という表示があまり意味をなさないのではないか?というくらい高い!スピン量が抑えられた強めの弾道でしたが、これだけ高く上がってくれればグリーン着弾も問題なさそうだと思いました。
ラージサイズのヘッド形状から想像されるとおり、直進性の高い弾道が再現性高く連発されます。左右に“よれる”ことなく、打ち出した方向そのままにまっすぐ突き進む弾道!
ミスヒットにもかなり強い!左右上下、いずれの打点ブレもヘッド性能でカバーされる範囲が大きかったです。
飛距離性能は、そこそこかな・・といったところ。HS 40m/s前後の筆者で、キャリー150~160ヤードでした。
「飛び系」としてはもう少し飛距離性能が欲しかったかなというのが本音。ですが、これだけの高弾道であれば仕方ないかな・・とも思いました。
総評
打っていて感じたのは、ラージサイズの外観からは想像できない、クラシカルなアイアンに匹敵する弾道や打感を有するアイアンだな・・ということ!
まず、ヘッドサイズはかなり大きいです! さらにグースの入りも大きく、ややもすれば外観で毛嫌いされそう・・。
しかし打ってみると、軽快な弾き感の中にやわらかさも加わった打感にびっくり! さらに、ロフト角28°らしからぬ弾道の高さに驚きました!
これまでのラージサイズアイアンではあまりお目にかかれなかったクラシカルアイアンの要素が満載! 斬新で、とても興味深かったです。
対象となるのは、基本的にはアベレージゴルファーになると思います。
保守的ないわゆる“アイアンらしい”形状が特徴ですので、「ラージサイズの安心感は欲しいが、奇抜なアイアンはちょっと苦手・・」という方が最もフィットしそう。
一方で、アイアンショットに操作性や切れ味を求める方には、ちょっと厳しいかなと思いました。
ラージサイズアイアンとしての新たな可能性を持つモデルとして、要注目だなと思いました。大き目アイアンヘッドで安心感を持って飛ばしていきたい!というゴルファーは、要チェックです!