ヤマハ RMX VD/X アイアン 評価 ミスヒットに強くUT感覚で楽に飛ばせる!

ヤマハ RMX VD/X アイアン

こんな方におすすめ!

  • アイアンショットをシンプルにやさしくしたい!

総合評価 7.8点/10点満点

  • 飛距離性能 8点
  • 球の上がりやすさ 7.5点
  • 直進性 8.5点
  • 寛容性 8.5点
  • 構えやすさ 8点
  • 打感、打音 6.5点

ヤマハ RMX VD/X アイアンを試打した感想は・・

  1. ミスヒットに強く、UT感覚で楽に飛ばせる!
  2. オートマチックさが秀逸!飛距離性能も高い!

ヤマハ RMX VD/X アイアン

2023年ヤマハのアスリート向けシリーズとして、10月6日に発売が開始されたのがRMX VD シリーズ!同シリーズのアイアンは3機種構成となっていて、今回試打したRMX VD / X アイアンは最も「やさしい」という位置づけのモデルなります。

コンセプトは、「4000g・cm2の大慣性モーメントに驚きの飛距離性能をプラス」! 高慣性モーメントによる打点ミスへの強さが予想されますが、どのような性能になっているのか?興味深く試打してみました!

外観

ヤマハ RMX VD/X アイアン

バックフェースの外観。キャビティ部を埋める肉厚の樹脂製バッジによって、打感・打音の向上が図られているとのことです。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン ソール

ソール幅は大き目ではあるものの、違和感を感じるほどではないと思いました。

トゥ側には“歴代最高”レベルの高比重タングステンウェイトが配置され、低重心化と大慣性モーメントの実現が図られているとのことです。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン フェース

フェースは、ヒール側から中央にかけてややボリュームがあるかなという印象。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン ボディ

横方向からの眺めは、いい意味でシンプルでオーソドックスだと思いました。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン ネック

ネック部分の外観。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン トップブレード

フェース長は、かなり大きいグースがしっかりと入っているのも、特徴的だと思いました!

ネックの突起物は全く目に入らず、この点は良く作られているなと思いました。

 

ヤマハ RMX VD/X アイアン アドレス

アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対して若干の左を向く「つかまえ顔」。ヘッドの地面への座りは良好で、大きめのヘッドが“どしっ”と地面に根付くといった雰囲気でした。

ともすれば、UT型アイアンに匹敵しそうな顔つき!オートマチックにやさしく飛ばしてくれそうなイメージが湧く外観だと思いました。

振り抜き感、打感・打音

ヤマハ RMX VD/X アイアン シャフト

シャフトは標準で装着されているN.S.PRO 950GH neo、フレックスはSでした。

持ってみた重量感は、軽め! 素振りをしてみるとヘッドの存在感が希薄で、軽さがさらに強調されていました。

よく言えば軽快に振りぬける、悪く言えば軽すぎて物足りない・・という印象。個人的には軽すぎる!というのが本音で、「おもちゃ感」まで感じてしまいました

 

打感は、弾き感が中心。硬めのフェースが強い反発力で飛ばすといった雰囲気で、個人的には苦手な打感でした。

打音は「ポコン」という、拍子抜けしそうな音。中身が詰まっていない木製バットのような音で、正直に言えばかなりのマイナス点・・。中空アイアンらしい音と言ってしまえばその通りなのですが・・。

近年の他メーカー中空アイアンの打感や打音と比較すると、今回のVD/Xは一回り遅れを取ってしまっている印象で、とても残念だなと思いました。

弾道、寛容性、飛距離性能

試打クラブは、ロフト角28°の#7でした。

飛び系に分類されるロフト角になりますが、弾道の高さは中程度といったところ。この手のハイテクアイアンはロフト角以上の打ち出し角になることが多いのですが、今回のVD/Xは極端に高く打ち出すという感じではなかったです。

 

グースがしっかりと入っていましたが、つかまりはそこそこでした。極端なつかまりはほとんど見られず、その点では安心して振り抜いていけるかなと思いました。

アイアンの形状から予想されるとおり、操作性はほとんどなくオートマチックにまっすぐ飛ばしていくといった雰囲気でした。まっすぐに上げてまっすぐに振り下ろせばそのまままっすぐに飛んでいくという、すごくシンプルに打っていけるアイアンだなと思いました。

 

ミスヒットに対する寛容性は、とても高と思いました。大き目のヘッドのどの部分にあたっても、ほとんど弾道が変わらないのがとても印象的!また、打点ブレした時の「当たり負け」もかなり抑え込まれている雰囲気で、この点については素晴らしい技術だなと思いました。

打点の安定しないゴルファーにとっては、かなりお助け要素が強いアイアンであることは間違いないです。

 

飛距離性能は、高いです。中程度の高さで力強く進んでいく弾道で、ドライバーヘッドスピード40m/s前後の筆者でキャリー150~160ヤードといったところでした。極端に飛ぶ!といった感じではないものの、飛び系アイアンとしては十分な飛距離性能を持っていると思いました。

総評

ミスヒットに強く、UT感覚で楽に飛ばせる!」というのが、最大の特徴になると思います。

余計な操作をせずにまっすぐに当てれば、クラブが仕事をしてくれてまっすぐに飛ばしてくれる・・という雰囲気。アスリートモデルであるRMX/VD シリーズに入れていいのか疑問が残るくらいの「楽ちんさ」でした。

個人的には、中間モデルであるRMX VD/Mとは性質や性能でかなり距離がある印象。可能であればこの2モデルの中間くらいのアイアンがあればベストかなとも思いました。

 

対象となるのは、練習があまりできないエンジョイゴルファーになると思います。特に、クラシカルなアイアンでのショットに苦手意識のある方には、是非試してほしいかなと思いました。

個人的には、打感と打音が苦手でしたので購入対象にはならなさそう。それでも、これだけ「やさしさ」が追及されたクラブは、とても価値があると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です