2023年のテーラーメイド新作モデル、ステルス2 HD フェアウェイウッドを試打してきました!
テーラーメイド ステルス2 HD フェアウェイウッドを試打した感想は・・
- やさしく高弾道!しっかりとつかまえてくれて、寛容性も秀逸!
- ドローバイアスモデルながら、つかまり過ぎない!
- FWにやさしさと高弾道を求めるアベレージゴルファーにお勧め!
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※ テーラーメイドのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
テーラーメイド ステルス2 HD フェアウェイウッド TaylorMade STEALTH 2 HD FAIRWAY
ステルス2 シリーズのFWは、3機種構成!
今回試打したHD フェアウェイウッドは、3機種の中で「一番やさしい」という立ち位置になります。
メーカーのホームページでは、「高い飛距離性能と大きな寛容性」「自然と球がつかまるドローバイアス」などの特徴が紹介されています。
メーカーが目指した、これらの特徴は実現できているのか?注目しながら試打してみました。
試打クラブスペック ロフト角:19° (#5) シャフト:TENSEI RED TM50 (’22) (フレックスSR)
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台のアマチュアゴルファーの試打評価および感想です。
外観
テーラーメイドお馴染みのVスチールソールや貫通型スピードポケットは、しっかりと搭載されています!
フェースは、かなりシャロ―!
大きなスイートエリアを生み出す、「アドバンスドICTフェース」を採用。
モデル別、ロフト別に最適な設計を施しているとのことです。
横方向からの眺め。
かなりシャロ―な設計のヘッドだと思います。
薄めのボディが、ボールをしっかりと拾い上げてくれそう!
後方からの眺め。
ネックにはカチャカチャ機能 (ロフト角、ライ角調整機能)はついていません。
投影面積は、大きい!
いかにも「平べったい」ヘッドで、安心感はとても高かったです。
写真ではわかりづらいですが、アドレスしてみるとフェースの向きはターゲット方向よりやや左を向く「つかまえ顔」でした。
ヘッドの座りも安定しており、「やさしく高弾道!」がイメージできる外観だと思いました。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正となるTENSEI RED TM50 (’22)、 フレックスはSRでした。
全体的な重量感は、やや軽め。
アベレージ向けとしては若干重たいかな・・という印象でしたが、扱いにくさを感じるほどの重量感ではありませんでした。
ワッグルしてみると、シャフトのしなりはやや大き目。
素振りをしてみても「そこそこ」のしなりがありましたが、頼りない雰囲気はなかったです。
むしろ、シャフトのしなりでしっかりと高さを出してくれそうなイメージでした。
打ってみて感じたのはは、とにかく軽快な弾き感!
「しっかりとした打ちごたえ」や「ボールのフェースへの乗り感」、「ボールのつぶれ感」といった感触は少ないです。
こういった打感を求めるゴルファーには、物足りないかもしれないな・・と思いました。
個人的には軽快な打感は大好きなのですが、ちょっとやりすぎかな・・というのが正直な感想。
打音は、「カチン」というやや甲高い音。軽快な打感に、とてもマッチしていると思いました。
弾道、寛容性、飛距離
弾道は、とにかく高い!
外観でイメージしたとおり、薄めの平べったいヘッドがしっかりとボールを持ち上げてくれる、そんな雰囲気でした。
打ち出しからロフト角以上の高さが出ている印象で、ヘッドの低重心化がかなり効いているのかな・・と思いました。
スピンはしっかり入っていて、ややめくれるような弾道となっていました。
私レベルではふけ上がってしまうということはなく、しっかり高さも出してくれるという印象。
パワーのあるゴルファーであれば、ふけ上がりによる飛距離ロスが心配かもしれない・・という印象でした。
操作性はほとんどなく、とにかくまっすぐの弾道のみ!
左右に散らばる弾道は皆無で、シンプルにまっすぐ飛ばしたいゴルファーにとって、とても扱いやすいFWだと思いました。
つかまりに関しても、極端にドローがかかるという雰囲気はなかったです。
上位2機種のFW (“ノーマル”とプラス)のつかまりがやや物足りなかったので、個人的にはこれくらいでちょうどいい感じのつかまりだな・・という感じでした。
ミスヒットへの寛容性も十二分!
スイートスポットはかなり広めで、芯の存在がちょっと分かりづらいな・・と思うくらいでした。
この手のクラブでは「当たり負け」して弾道が不安定になるモデルも散見されますが、このクラブに限ってはそのようなことは全くなかったです。
フェースの広い範囲で、安定してボールを弾き飛ばしてくれていました。
飛距離性能は、そこそこかな・・といったところ。
ヘッドスピード40m/sの私で、キャリー150-155ヤードといったところでした。
個人的にはやや物足りない飛距離でしたが、弾道の安定感や、やや多めのスピンが入っていることを加味すれば、こんなものかな・・という印象でした。
総評
一言で言えば、「やさしく高弾道!しっかりとつかまえてくれて、寛容性も秀逸!」というFWです!
ステルス2 シリーズのFWでは際立ってやさしく「楽な」モデルで、シリーズの上位2機種とはしっかりと差別化されていると思いました。
個人的には、軽すぎる打感とやや甲高い打音については不満が残ります。
それでも、これだけの“結果”が出ているため、不満点には目をつぶらざるを得ないというのが正直な感想。
実戦に投入しても、迷いなく振り抜いていけそうな「頼もしさ」がありました。
対象となるのは、100切りを目指す方からスコア90台のゴルファーといったところでしょうか。
ゴルファーによっては、スピン量の多さや軽すぎる打感で選ばれない可能性も高そう。
そのような方には、上位2機種がしっかりとカバーしてくれる体制になっています。
今回のステルス2 シリーズのFWは、3モデルいずれも立ち位置が明確になっていると感じました。
可能であれば3機種を同時に試打してみるのが、一番分かりやすいと思います。
このHDは私を含めて、多くのアベレージゴルファーの助けとなってくれそうなFWだと思いました!