ピン G430 MAX ドライバーを試打した感想は・・
- 力強く安定した弾道!棒玉でガツンと飛ぶ!
- フェースのたわみやボールのつぶれ感を感じる、心地よい打感!
- 「バシッ」という力強い打音で、「快音!」が達成できている!
- 豊富なロフト角やシャフトバリエーション! G430シリーズの標準モデルとして幅広いゴルファーにお勧め!
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ピン G430 MAX ドライバー
シリーズのコンセプトは「激飛。快音。」!これまでのピンのクラブといえばやさしさや高い直進性に定評がある一方、「打音がイマイチ」という評価が多めでした。「快音!」でどのように打音が変わったか? 個人的にはとても興味がありました。
G430シリーズのドライバーは、3モデル構成。今回試打したピン G430 MAX ドライバーは、「標準的 (真ん中)」という位置づけになります。
コンセプトは「高MOIで飛距離アップ。最大初速でMAXブレない」。ブレない直進性と最大初速で“激飛MAX”になっているとのことです。飛距離性能や寛容性はもちろんのこと、打感や打音にも注目しながら試打してみました。
外観
ソールの外観。後方には3段階 (FADE, STANDARD, DRAW)に調整可能なウェイトが搭載されています。
イエローが所々に配色されている、メカニカルなデザイン。ちょっとコブラ風かな?個人的には好きなデザインです。
フェース面。FORGED T9+チタンによる超極薄の反発フェースが全面で大きくたわんで、最大初速を実現しているとのこと。
横方向からの外観。一目で分かりやすい、低重心なボディとなっています!後方へのストレッチも大きい!
後方からの眺め。後方のウェイトは「STANDARD」で試打しました。
ネック部分。ロフト角/ライ角調整機能が付いています。ロフト角は±1°、±1.5°、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。
地面に置いてまず目に飛び込んできたのは、ピンお馴染みのタービュレーター! クラウンはマット仕上げで、高級感がありました。
フェースの向きはターゲット方向に向けてほぼスクエア。投影面積は大きめで、「やさしく打てそうだな」という、安心感が高い外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは標準設定のPING TOUR 2.0 BLACK 65、フレックスはSでした。
PING TOUR 2.0 BLACKは、「ツアー向けの低弾道用シャフト」とのこと。全体的な重量感としては、少しだけ重いかな・・という印象でした。
ワッグルではしなりは少なく、かなりしっかりしたシャフトだなと思いました。素振りをしてみても、余計なしなりはほとんどなし。ガチっと振り切ることができました。
打ってみて感じたのはインパクト時のフェースのたわみ感!一瞬たわんだフェースがしっかりとボールをとらえた後にボールを跳ね返す、そんな打感でした。弾き感も若干あるけど、どちらかというとつぶれ感が強調されていました。
注目の打音ですが、「バシッ」という“飛ばしてる感”の強い、気合の入った音でした。従来のピンのドライバーでよく聞かれた「ポコン」という音は全くなし。いかにもアスリート風の打音で、「快音」はしっかりと実現できていました。
弾道、寛容性、飛距離
試打クラブはロフト角12°のモデルでした。
弾道は低スピンでとにかく棒玉!驚いたのが、棒玉ながらドロップするようなことはなく、逆にふけ上がったりすることもほとんどなかったこと!スピン量のばらつきが少なく、かなり安定していました。
ロフト角12°とハイロフトの試打クラブでしたが、低弾道用シャフトとうまく相殺されたのか、弾道の高さは中程度。一貫して中程度の高さの棒玉が連発していて、実戦で計算の立ちそうな落ち着いた弾道だな・・と思いました。
つかまりに関しては、少し足りないけどほぼ問題なし。つかまり過ぎることはなく、打ち出しから少し右にすっぽ抜ける球も散見されました。それでもスライスになることは皆無で、安心して叩いていけそうなつかまり感でした。
ミスヒットに対する寛容性はかなり高いです。正直、フェースのどこで打っても同じような打球が続きます。ミスヒットでは打感の変化も感じられ、打ち手へのインフォメーションもしっかり伝わる構造になっていました。
飛距離はキャリーで190~200ヤード、ランも合わせると210~220ヤードでした。個人的には、キャリーでもう10ヤードくらい伸ばしたかったところ。ただ、弾道の安定感も加味すれば飛距離性能としては十二分だと思いました。
総評
G430シリーズの目玉「打音と打感の向上」がしっかり達成できているな・・というのが、第一印象。
ミスヒットへの寛容性や直進性は従来モデルからしっかりと引き継がれていて、総合力がかなり高いドライバーになっていると思いました。
弾道が低スピンで力強かったことも、とても印象的でした。
どちらかというと球が上がりづらいヘッドだと思います。ですので、ロフト角選びは慎重であることをお勧めします。低弾道シャフト「PING TOUR 2.0 BLACK」であったことを加味しても、個人的にはロフト角12°が最適だと思いました。
豊富なシャフトやロフトのバリエーションを考えると、アベレージから上級者までかなり広い範囲のゴルファーが対象になりそう。決して難しいドライバーではありませんので、100切りあたりのゴルファーも積極的に検討してほしいです。
個人的には、もっといろいろなシャフトやロフト角も試してみたい!打感や打音といった“フィーリング”部分の向上はとても素晴らしく、多くのゴルファーにお勧めです!