こんな方におすすめ!
- ロングショットに操作性を加えたい!
- 風に負けない、強めのロングショットを打ってきたい!
総合評価 8.1点/10点満点
- 飛距離性能 8点
- 操作性 9点
- 寛容性 7点
- 弾道の強さ 8点
- 構えやすさ 8点
- 打感、打音 8.5点
スリクソン ZX Mk II ユーティリティを試打した感想は・・
- 操作性を加えたロングショットを打っていきたい!というニーズに応えたUT
- ボールの芯を打ち抜くような、しっかり目の打感が気持ちいい!
- ダウンブローでの安定したスイングを再現できる、中上級者にお勧め!
スリクソン ZX Mk II ユーティリティ
2022年スリクソン ZX Mk II シリーズのアイアン型UTが、今回試打したZX Mk II ユーティリティ!
「さらに進化した「MAINFRAME Mk II」がスリクソン史上最大のボールスピードを実現」「大きな飛距離性能と優れた操作性を両立させたZX Mk II ユーティリティ」との特徴が紹介されていました。
操作性や飛距離性能といった点に注目しながら、試打してみました。
外観
いわゆる、「アイアン型UT」となります。シンプルでなデザインで、かっこいい!
幅広のソールで、安心感がありました。このソール用に考案された斜めのステップによって、あらゆるライでの構えやすさと抜けの良さを実現しているとのこと!
フェース面。シンプルな「アイアン顔」で、違和感はほとんどありませんでした。
横方向からの外観。トップブレードからボディ全体にかけて、しっかりと厚みがありました。
ネック部分の外観。
トップブレードは厚め!ソールの後方部分がちらっと見えていて、ロングアイアンほどの緊張感は感じませんでした。
アドレスしてみると、ヘッドの座りは良好!フェースの向きは、ターゲットに対してほぼスクエアでした。
アイアン型UTですので、「やさしさ」までは感じないです。それでもブレード長が長めで、クラブ自体のお助け感も期待できそうだな・・と感じる外観でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正のDiamana ZX-II for UTILITY (カーボンシャフト) 、フレックスはSでした。
重量感はやや軽めかな・・という印象。素振りでは、切り返しからダウンスイングでヘッドが遅れてくるような「しなり感」がありました。
頼りない雰囲気はなく、インパクト前後での「走り感」を感じる振り心地でした。振り抜き感は良好で、シャフトのしなりを使いつつ軽快に振り抜くことができました。
打感は、アイアン型UTらしい「手ごたえ」のあるもの!ボールの芯を打ち抜く感触が、手にバシッと伝わる打感でした。
打音は「ビシッ」という、しっかり目の打感をよく表現している音。打感、打音いずれも好印象でした。
弾道、寛容性、飛距離性能
試打クラブはロフト角20.0°の#3でした。
弾道の高さは、中~やや高め。「アイアン型UTとしては高くボールを持ち上げてくれるな・・」というのが正直な感想でした。
高い操作性が、大きな特徴だと思いました。オートマチック感はかなり乏しく、打ち手の意思がしっかりと弾道に現れていました。ドロー・フェードといった左右はもちろん、高低の打ち分けも可能。
ミスヒットに対する寛容性は、やや少な目かな・・。オフセンターでは、飛距離ロスや左右への散らばりがそれなりに出ていました。
飛距離性能は、まあまあかな・・と思いました。ロフト角30°の試打クラブで、キャリー150~160ヤード、トータルで170ヤード。この手のアイアン型UTとしては、十分な飛距離性能だと思いました。
総評
「操作性が加味されたロングショットを打ちたい」というニーズを満たしてくれるクラブです! 個人的にも、これだけの操作性を入れつつ160ヤードのキャリーを叩き出せるというのは未経験でした。
さらに私レベルのアベレージでも、その性能を体感できるという技術が素晴らしい!
中上級者であれば、もっときめ細やかに操作性を発揮できるはず。さらに、飛距離性能ももっと引き出せるだろうな・・と思いました。
一点気になったのが、カーボンシャフトでの振り抜き感。
個人的には、「走り」感の強いしなりを生かしてナイスショットとすることができました。
が、パワーヒッターには物足りなさそうだな・・というのが正直な感想。純正シャフトにはスチールも用意されていますので、パワーヒッターであれば要検討でしょう。
対象となるのは、ロングショットに操作性を入れていきたい中上級者!。ふけ上がりはほとんどなかったので、風に負けない強いロングショットを求める方にもお勧め。平均スコアは最低80台は欲しいかな・・と思いました。
個人的にはロングショットにはオートマチック感しか求めないので (苦笑)、購入候補にはなりません。しかし中上級者であれば14本の中に1本、このクラブを入れておく価値はありそう。
「難しすぎてどうにもならない」というクラブではありませんので、気になる方は検討してみてください!