コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) 評価 クラシカルで玄人向け!

2022年5月より発売が開始されている、コブラ キング フォージド テック アイアン (2022年モデル)試打してきました

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022)を試打した感想は・・

  1. クラシカルな形状に、テクノロジーが加わったアイアン!
  2. 高弾道、かつ高い操作性が魅力!
  3. クラシカルなアイアンを好む、中上級ゴルファーが対象!

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022)

コンセプトは「優れた打感でクラシカルなルックス」。中上級者のニーズに応えるため、コンパクトでクラシカルなヘッド形状にこだわっています。

「軟鉄鍛造中空マッスルバックアイン」とのことで、最近流行している「マッスルバック風の外観+中空構造」のアイアン!。中空構造にはフォーム材が注入され、高初速と好フィーリングに貢献しています。

筆者には荷が重そうなモデルですが、思い切って試打してみました。

外観

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) バックフェース

バックフェース。外観上はほぼマッスルバックアイアン!鏡面仕上げで高級感があります。余計な配色もなく、とにかくかっこいい

 

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) ソール

ソールの外観。適度なソール幅を持っていて、安心感がありました。ソールは丸みがあり「抜け」がよさそう

 

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) 横方向

トップブレードからボディ全体にかけて、薄めの形状です。シンプルな外観で、いかにも中上級者が好みそうだなと思いました。

 

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) フェース

フェース面。ややトゥが立っていました。違和感の全くない、いわゆる「クラシカル」なカタチでした。

 

コブラ キング フォージド テック アイアン (2022) トップブレード

アドレスすると、フェースの向きはターゲットに対してスクエア!トップブレードはやや薄めですが、ペラペラという感じではなかったです。やさしさを感じつつ、切れ味の鋭さがイメージされる外観でした。

振り抜き感、打感・打音

シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR 105、フレックスはSとなります。

クラブ全体の重量感はやや軽め。ヘッドの重量も適正~やや軽めという印象で、ヘッドとシャフトの相性は良好だと思いました。

素振りをしてみるとシャフトが素直にヘッドの動きを制御してくれ、軽快に振り抜くことができました。

 

打ってみて感じたのは「中空+複合素材らしい打感だな」ということ。軟鉄鍛造アイアンのしっかり目の打感からは遠い印象で、どちらかというと軽やかに弾く打感でした。個人的には近年のアイアンらしい爽やかなかな打感で、とても気持ちよかったです。

打音は「パシッ」というほんの少し甲高い音。耳障りは悪くなく、「しっかりと弾いている」ことを伝えてくれる音でした。

球の上がりやすさ、寛容性

試打クラブはロフト角29.5°の#7でした。

フルスイングで打ってみると、打ち出しからしっかりと球を持ち上げてくれて、弾道が高い!一方、控えめにスイングしてみると、弾道は低くなりました。

ヘッドスピードに応じた高さの高低がはっきりと表現されていたのが印象的!

という訳で、アイアンらしい弾道を作っていくためには、それなりのヘッドスピードやダウンブローで打ち込む技術は必須かなと思いました。

 

ミスヒットへの寛容性は、ややシビアです。打点ブレ、特にフェース下部ヒットに対する寛容性は、もう少し欲しかったところ。それでも、まっさらなマッスルバックまでの難しさはありませんでした。

 

直進性重視というよりは、操作性がかなり残されているアイアンでした。ドローやフェードに加えて、先述したとおり高低の打ち分けも比較的容易にできました。

もちろん、ピーキーと言えるほどではなかったです。中上級者で積極的に打球を操っていきたい方には、本作の程よい操作性は使い勝手がよさそうだな・・と思いました。

 

飛距離は、筆者のHS (40 m/s前後)でキャリー140ヤード。飛距離としてはやや物足りないという印象ですが、ロフト角やこのアイアンの特性を考えるとこんなものかな・・と思いました。

総評

まず感じたのは、アベレージ向けとは確実に一線を画しているアイアンだということ。

「お助け」機能や過剰な飛距離性能といった要素は、潔く取り払っています。一言でいえば、玄人向けでクラシックな香りがするアイアン。そこに最新のテクノロジーを少しだけ付け加えている、そんな雰囲気でした。

 

対象は、中上級者で積極的にボールを操っていくゴルファー。ダウンブローで打ち込んでいく技術や、相応のパワー (HS 42m/s以上)は必須だと思いました!

 

個性がはっきりしている本作のようなモデルを試打できたのは、とても貴重な体験でした。

対象ゴルファーは限定されそうですが、クラシックなアイアンに馴染んでいるゴルファーにはピタリとハマりそう。気になる方は、是非一度試打してみてください!

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