ヤマハ RMX VD/R ドライバー 評価　操作性と取り回しの良さが秀逸！

ヤマハ RMX VD/R ドライバー

ヤマハゴルフの2024年アスリートモデルとして10月に発売開始が予定されているのがRMX VDシリーズ！ドライバーはR、M、Xの3機種構成。今回試打したのは、ツアープロも使用するVD/R ドライバーになります！

コンセプトは「高初速＋コントロール性能」「ツアーアスリートモデル」！ヘッド体積が445㏄と小ぶりで、高い操作性が確保されたモデルです。アベレージを自認する筆者にはハードなドライバーですが、試打してみました！

外観

ソール前方には、重心距離の調整が可能なスライドウェイトを搭載！ つかまり具合を調整し、フェード、ドローの球筋をコントロールできます。

ヘッド体積445㏄らしい、コンパクトで厚みのあるフェース面！

今作の特徴である新テクノロジー「ブルズアイ フェース」が搭載されています！

横方向からの外観。後方へのストレッチが少な目で、塊感のあるボディでした。

後方からの眺め。

ネック部分の外観。ロフト可変幅は、今作からプラスマイナス2度まで拡大しているとのこと。

今回は、STD (スタンダード)ポジションで試打しました。

クラウンは、カーボン調の黒一色鏡面仕上げ！445㏄のヘッドらしく、投影面積はコンパクトでした。

アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対して少し右を向く「逃げ顔」！いかにも上級者向け！といった雰囲気で、操作性の高さが感じられました。

顔つきは精悍で、男前！かっこいいです！程よい緊張感がありつつ「難しすぎさ」までは感じない、絶妙な顔つきだと思いました！

振り抜き感、打感・打音

シャフトは純正のTENSEI Pro Blue 1K 50、フレックスはSでした。

持ってみた重量感は、適正～やや重め。プロ仕様モデルとしては、比較的軽いかなという印象でした。

素振りをしてみると、シャフトがヘッドの挙動をしっかりと制御。軽快とまでは言えないものの、ヘッドの重みを感じながら振り抜くことができました。いわゆる「取り回しがいい」と表現されるような振り心地も、特徴的でした！

打感は、ボールのつぶれ感とグッと押し出すような感覚が混在したもの！ とはいっても、つぶれ感は比較的控えめ。球離れの速い「押し出し感」が、手に残りました。

打音は「ビシッ」という、やや高めの音。打感、打音ともに手ごたえがあって、個人的には好印象でした。

弾道、寛容性、飛距離性能

試打クラブは、ロフト角10.5°のモデル。弾道は、ふけ上がりを抑えた中弾道！ロフト角なりで打ち出して、スピン量を抑えながら前へ前へと進む弾道でした！

小ぶりなツアーモデルらしく、オートマチック感はほとんどなく、操作性がしっかりと確保されていました。一方で、基本的には直進性が強い弾道！ 安定した弾道に、ほんのりとフェードやドローが加わるといった印象でした。

この手のツアーモデルとしては、寛容性は高め。そこそこのミスヒットであれば、クラブの力でカバーしてくれるだけの寛容性は確保されていました。

飛距離性能は、やや不満が残りました。HS 40m/s前後の筆者で、キャリー180ヤード前後、トータルで200ヤード前後。弾道が強くランで稼いでいましたが、キャリーでもう少し伸ばしたかったというのが正直な感想。

総評

ツアーモデルとして、無難にバランスよくまとめてきたドライバーだな・・というのが第一印象。その上で、尖った性能や斬新な技術に乏しく、小さくまとまり過ぎかな・・とも思ってしまいました。

ツアーモデルですので、思い切った変化や尖った性能を盛り込むのは、ふさわしくないかもしれません。ただ他メーカーと比較すると、このVD/Rはひと世代遅れてしまっているのでは・・？とも感じてしまいました。他メーカーで感じる驚異の進化スピードや斬新さは、正直に言えば今回のVD/Rではあまり感じることはできませんでした。

厳しいコメントなってしまいましたが、欠点が少なく、よくまとまったクラブであるのは間違いありません。使うべきゴルファーがその性能をフルに引き出せば、また異なるインプレッションになるかも。

対象となるユーザーは、明確に上級者でしょう！取り回しの良さと操作性が最大の武器ですので、自分の意思をティーショットに反映させたいゴルファーには特にお勧めです。

ある意味、クラシックなドライバーに回帰していっているようなクラブか？とも思いました。

数量限定発売ですので、気になる方は是非試打してみることをお勧めします！個人的には不満が残りましたが、「はまる」ゴルファーにはビシッとはまるドライバーかもしれません！