ヤマハ RMX VD/M ドライバー 評価 安定感が加わったアスリートドライバー!

ヤマハ RMX VD/M ドライバー

こんな方におすすめ!

  • つかまり過ぎを抑えて、計算できる安定したティーショットを打っていきたい!

総合評価 7.7点/10点満点

  • 飛距離性能 7点
  • 弾道の強さ 7.5点
  • 弾道の安定感 8点
  • 寛容性 8.5点
  • 構えやすさ 8.5点
  • 打感、打音 6.5点

ヤマハ RMX VD/M ドライバーを試打した感想は・・

  1. つかまり過ぎを抑えた安定した弾道で、実戦で迷いなく振り抜いていけるドライバー!
  2. 新技術「ブルズアイ」を生かしきれるだけの、相応の技量とパワーが求められる
  3. 飛距離性能については、他メーカーに対するアドバンテージが少ない印象・・。

ヤマハ RMX VD/Mドライバー

2023年10月に発売予定のヤマハ アスリートモデルが、RMX VDシリーズ

ドライバーはR、M、Xの3機種構成となっていて、今回試打したのは“真ん中”の位置づけとなるVD/M ドライバーとなります!

コンセプトは、「高初速+最適な操作性」「NEOアスリートモデル」! 日本女子プロゴルフ選手権 (2023)で優勝を飾った神谷そら選手もこのVD/Mを使用しているとのことで、いわゆる“ツアーモデル”とも言えるドライバーです!

どのような性能のクラブなのか、興味深く試打してみました。

外観

ヤマハ RMX VD/M ドライバー

ソール中央には、重心深度を調整し弾道の高さをコントロールできるスライドウェイトを搭載

前作 (VD59 ドライバー)よりも、かなり落ち着いたデザインになったな・・という印象でした。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー フェース

今作の特徴となる「ブルズアイ フェース」も、もちろん搭載!

フェースは、なかなか厚みがあるなと思いました。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー ボディ

VD/R ドライバーと比較すると、後方へのストレッチがあって安定感が高そうだなと思いました。

低重心化が図られていて、そこそこオートマチックに打っていけそうな雰囲気でした。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー 後方

後方からの眺め。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー ネック

ネック部分。プラスマイナス2度までの可変幅がある、ロフト調整機能が搭載されていました。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー クラウン

クラウンは、カーボン調の黒一色で鏡面仕上げ

後方へのストレッチがあって、そこそこの大きさの投影面積でした。

 

ヤマハ RMX VD/M ドライバー アドレス

アドレスしてみると、フェースの向きはターゲットに対してスクエア

顔つきは精悍で、“美人顔”だな・・と思いました。

とはいえ、難しいという印象はなかったです。オートマチックに打っていけそうなグッドイメージの外観でした。

振り抜き感、打感・打音

ヤマハ RMX VD/M ドライバー シャフト

シャフトは純正のSPEEDER NX BLACK 50、フレックスはSでした。

持ってみた重量感としては、やや適正~やや軽め。ワッグルでは、中間~先端にかけてのしなりを感じることができました。

素振りでは、やや重だるい振り心地・・。スイング中にヘッドが遠回りするような振り抜き感で、個人的には違和感を感じてしまいました

 

打感は、硬い! フェースへの乗り感はごくわずかで、球離れ速く弾き飛ばすといった打感でした。打音は、金属音が混じった「バチン」という甲高い音

個人的には、打感、打音いずれも「硬さ」が気になってしまいました。

弾道、寛容性、飛距離性能

試打クラブは、ロフト角10.5°。ソールに搭載されているスライドウェイトは、中間の位置でした。

弾道は、高め! ロフト角なりに打ち出し、途中でもう一段ボールが持ち上がる軌道でした。

ふけ上がるほどではなかったものの、かといって、力強い弾道か?というと、それほどではなく、やや中途半端な印象を持ちました。

 

つかまりに関しては、抑え気味。ニュートラルからやや右方向に打ち出していく弾道でした。つかまり過ぎるという弾道は、ほどんど見られず。弾道自体は計算が立つ安定したもので、実戦では迷いなく振っていけそうだと思いました。

 

ミスヒットに対する寛容性は、比較的高かったです。少々大きめのオフセンターでも、縦距離の変化が少ない! 実戦では大いに助けてくれそうだな、と思いました。

 

飛距離性能については、やや不満が残りました。HS 40m/sの筆者でキャリー180ヤード前後、トータルで190ヤード前後でした。競合よりも飛距離性能でのアドバンテージはない・・というのが正直な感想。

総評

試打を始めてまず感じたのは、なんか振り抜きにくいな・・ということ。ヘッドが体から逃げるような、違和感のある遠心力が働いている振り抜き感が気になってしまいました。実際に打ってみても、このような違和感のある遠心力が続き、芯に当てるのも苦労してしまいました。

恐らく私のパワー不足が影響しているのかもしれません。そういう意味では、やはりツアーモデルのアスリートドライバーだなと思いました。

 

VD/Rドライバーでは厳しいコメントをつけてしまいましたが、こちらのVD/Mもほぼ同じ印象。他メーカーと比較すると、尖った性能や革新性を感じる技術は感じられず。やはり、ひと世代遅れてしまっているのでは・・?と思ってしまいました

具体的には、飛距離性能をもう少し頑張ってほしかったというのが本音。新技術である「ブルズアイ」を、使いこなせなかったのが原因かもしれませんが・・。

 

対象となるのは、VD/R ドライバーにオートマチック感を付け足したい中上級者!ブルズアイを使いこなせるだけの、スイングの安定感は必須だと思います。

HSも43m/s以上は必要! 相当の技術とパワーが求められるドライバーだと思いました。

 

シャフトについても一言。個人差もありそうですが、純正シャフトではこのヘッドの性能を生かしきれていないかも・・。しっかりとしたシャフトでないと、ヘッドの挙動を制御できないなと思いました。

 

残念ながら私には合わないドライバーでしたが、中上級者には是非試してほしいです。特に、ブルズアイはかなり飛距離アップに貢献しそう! 技術とパワーに自信のある方には、使いこなしてほしいと思いました!

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