DUNLOP ゼクシオ エックス アイアン XXIO X-eks- Iron (2022年モデル)
ゼクシオ エックス アイアン (2022モデル)を試打してきました。
「シリーズ最高の初速を生み出す「たわみ」の進化」「「REBOUND FRAME」をアイアンにも搭載」「直打ちでの反発性能を高めるリバウンドフレーム」「しっかり叩いて強い弾道で大きく飛ばす」
(DUNLOP ゼクシオ エックス XXIO X-eksのホームページより)
コンセプトどおり、強くて大きな弾道で飛ばせるのか、試打してきました。
試打クラブスペック シャフト:Miyazaki AX-2カーボンシャフト フレックスSR #7 (ロフト角29°)
40歳台後半で平均スコア90台のゴルファーの試打評価、感想です。
外観
いわゆる「ポケットキャビティ」です。バックフェイスやソールには、いかにもハイテク素材が詰め込まれていそう。
ソールはやや厚めですが、極端な厚みはありません。ゼクシオブランドといえどもエックスですので、ややアスリート方向に振っているからでしょう。
トップブレードも厚すぎず薄すぎずで、安心感のある程よい厚み。
地面に置いて構えてみると、少しグースが入っています。気になるほどではなく、つかまりの良さを感じさせてくれました。
ヘッドの全体的な大きさも、大きすぎず小さすぎずで、絶妙です。ちゃんと比較はしてませんが、Mizuno JPX921 Hot Metalよりも少しだけ小ぶりかなという感じ。
全体的には、アスリート方向に振りつつ安心感のある顔つきだなという印象でした。こういった「絶妙」な見た目のアイアンって、ありそうでなかなか無いような。個人的には大好きな顔ですね。
打感・打音
フレックスSRのカーボンシャフトは、ワッグルしてみるとなかなかしっかりしている印象。カーボンシャフトが装着されているアイアンはあまり慣れていませんが、不安になるようなものではありませんでした。
素振りしてみると、シャフトが軽量なためか、ややヘッドの重みを感じました。でもシャフトがしっかりしているためか、安定して振り切れました。
インパクト直前でシャフトのしなりを感じ、「楽に球を上げてくれそうだな」という印象。
打感は、はじき感が強かったです。球離れが速いのか、ボールのつぶれ感はあまり感じませんでした。やや硬めの打感ですが、嫌な感じではなかったです。
打音は、やや甲高い音。ゼクシオサウンドの演出か?。この辺は好みが分かれそうですが、気になるようなものではなかったです。
球の上がりやすさ、寛容性
弾道は中弾道~やや高弾道。
弾道は強めです。風には負けない「棒玉」のような強い球が打てました。そのためか、いわゆる「高弾道」ではありませんでした。
グリーンに止めるのであれば、もう少し高弾道が欲しいかなといった感じ。エックスアイアンなので、ある程度は高弾道を意識したアイアンだろうと思っていましたが、いわゆる飛び系アイアンの「強さ」が強調された弾道でした。
寛容性は高いです。この辺は、さすがゼクシオシリーズといった感じ。
オフセンターでも、よく球を拾ってくれます。実戦的なアイアンだと思いました。
左右については、もちろん直進性重視です。カット気味に打つとごくわずかにスライス気味となりますが、ほとんど問題にはならなさそう。
この寛容性に関しては、アベレージゴルファーでも十分に恩恵があると思います。
総評
対象となるユーザーは、アスリート~アベレージゴルファー。
対象層は広いと思いますが、どちらかというとアベレージ寄りかなと思います。
個人的には、「飛び系」に分類されるアイアンだと思いました。
タイトリストの最新アイアン (Tシリーズ)では高弾道が強調されていたことを考えると、両メーカーの考え方の違いが分かりやすかったです。
Tシリーズ (T100S, T200)はアスリート向けなので比較するのはやや無理がありますが、それでも弾道は明らかに違いました。これくらい違うと、本当にわかりやすかったです。
「飛び」を重視していることは承知の上ですが、個人的にはやはりもう少し弾道の高さが欲しいところ。
ただ、顔つきにいわゆる「程よさ」があって絶妙な安心感があること、振りぬきやすく寛容性が高いことを加味すると、購入候補には入ってくるアイアンです。
ゼクシオシリーズとしての先入観をなくせば、かっこよくて結果もついてくるアイアンであることは、間違いないでしょう。