テーラーメイドから販売が開始されている、ステルスシリーズ!やや遅くなりましたが (汗)、今回はステルス プラス ドライバーを試打しました!
ステルス プラス ドライバーを試打した感想は・・
- 見た目とは裏腹に、安定した弾道でぶっ飛ばせる!
- インパクト時のフェースの「めり込み感」がすごい!
- 爆発的な初速と圧倒的な強弾道!
- 対象は上級者が中心!ゴルファーによっては、レベルを問わず「はまる」かも・・
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テーラーメイド ステルス プラス ドライバー
今回のステルスシリーズのドライバーで最も上級者向けに位置付けられているのが、このステルス プラス ドライバー!
いわば「ツアーモデル」ですので、クラブ全体の重量もヘビー級となります (ステルス プラス ドライバーが312g、ステルスドライバーが302g)! 正直、私にとっては完全にオーバースペックだと思っていましたが、興味本位で試打してみました。
後ほど詳細に書きますが、意外や意外「安定してぶっ飛ばせる」ドライバーでした! 個人的には「はまって」しまったドライバー ! 以下、詳しく解説していきます!
試打クラブスペック ロフト角:10.5° シャフト:TENSEI SILVER TM50 (’22) (純正シャフト) フレックスS
40歳台後半のアラフィフ、平均スコア90台、ヘッドスピード40 m/s前後のアマチュアゴルファーの試打評価および感想です。
外観
ヘッドの投影面積は、コンパクト!まさにツアーモデルで、操作性重視のドライバー!といった外観でした。
クラウンのデザインは、反射を抑えたブラック一色。正直、手ごわさを感じてしまう色合いでした。
ステルス プラス ドライバーで最も特徴的な、スライディングウェイトが前方に搭載されています。お借りした時に「ドロー」にウェイトが配置されていたので、そのまま試打してみました。
フェース面は、今回のステルスシリーズの目玉である赤色のカーボンフェース!表面を触ってみると「ざらざら」していました。ボールが食いついてくれそうな、ざらざら感でした。
横からの外観。ボディー全体は、やっぱり肉厚! さすがツアーモデルといった雰囲気でした。
後方からの眺め。
ネック部分の外観。もちろん、調整機能がついています。STD LOFT (スタンダード ロフト)で、試打しました。
地面に置くと、ヘッドは明らかな「逃がし顔」でした。上級者が嫌がりそうな「引っかけ」は、ほとんどイメージできない顔です。逆に言えば、つかまりは悪いだろうなと感じさせるフェースでした。
振り抜き感、打感・打音
試打クラブのシャフトは純正のTENSEI SILVER TM50で、シャフトフレックスはS。ワッグルしてみると、以前試打したステルス HD ドライバーのシャフト (TENSEI RED TM50 フレックスS)よりも、さらにしっかりしていた印象でした。
ただ、素振りをしてみると振り抜き感はとてもいい!シャフトがガチガチという印象ではなく、ヘッドスピード40m/s前後の私のスイングに素直についてきてくれる、そんな振り心地でした。クラブ全体の重量が312gですので、それなりにヘビー級のドライバーではありますが、素振りの感じでは全く歯が立たないという重さではなかったです。
打感の第一印象は、インパクト時のフェースの「めり込み感」!当たった瞬間に、ボールがフェースに「メリメリ・・」と「めり込む」!そして、「めり込まれた」フェースが「ばぃーん」と戻って、ボールを尋常でないレベルで押し出す!(表現がつたないですが、ご容赦ください (笑))
ステルスHDでは感じることができなかったのですが、これが「カーボンフェース」の威力なのか・・という感じでした!
打音は、インパクト時の打感にマッチした「バシッ」という乾いた音。「飛ばし」を主張するような、力強い打音でした!
球の上がりやすさ、寛容性、飛距離
ツアーモデルとしては、思ったより球は上がりやすかったです。
ロフト角10.5°のモデルですので、打ち出しからそれなりに球を上げてくれます。その高さを維持したまま、低スピンで力強い弾道で飛んでいきました。低スピンではありますが、ドロップしてしまうような球の挙動はありませんでした。
つかまりに関しては、そこそこです。つかまりを求めるモデルではないですが、全くつかまらずに右ばかりに行くということは決してありませんでした。素直に芯に当ててやれば、まっすぐに打ち出し方向に飛んで行って、落ち際に少しフェードするという弾道でした。
意識してつかまえに行けばドローボールも作ってくれます。しかし、ちょっと振り遅れると右方向+弱スライスの打球も出てしまいました。このあたりは、操作性を重視しているツアーモデルならではの「敏感さ」かと思います。
ただ、極端に左右に散らばることはなかったです。弾道は本当に安定していて、私レベルでも思い切って叩いていけるドライバーでした。
寛容性も、そこそこありました。ツアーモデルですので抜群の寛容性という訳ではなかったですが、少し芯を外した程度では許容してくれる懐の広さも見られました。
飛距離は、キャリーで200~210ヤードくらい。弾道が強いので、ランも合わせると220~230ヤードは飛んでいる印象でした。自分のドライバー (エピックフラッシュドライバー)よりも20~30ヤード飛距離は伸びていそうでした。
初速も当然早いです。インパクトで感じるフェースのめり込み感と反発が、そのまま初速と飛距離に反映されているという印象でした。
総評
一言でいえば、「見た目は難しいが、打ってみると意外と楽にぶっ飛ばせる」というドライバーでした。
強く印象に残ったのは、独特だけど病みつきになりそうな打感!インパクトで一瞬フェースがめり込んで、そこからフェースが反発してボールをぶっ飛ばすという打感はとても新鮮でした。
ステルスHDドライバーでは、このような打感は感じませんでした。メーカーとしては、このプラスドライバーこそが本命!と考えているのでしょう。カーボンフェースの真の性能を、このドライバーに最も集約させているのだろうなと思いました。
また、飛距離も抜群でした!個人的には、20-30ヤードの飛距離アップは間違いなかった!強弾道で、とにかく力強くぶっ飛ばしてくれました。
コブラのLTDx LSドライバーにも同じような印象を持ちましたが、個人的にはステルス プラス ドライバーの方が優秀だなと思いました。
対象は、やはり上級者がメインでしょう。それなりのヘッドスピードは必要かと思います。最低42m/s以上はないと、このドライバーの良さは引き出せないかな。
ただ、ゴルファーのレベルを問わず「はまる」ゴルファーは一定数存在するのではないでしょうか?かくいう私も、「はまってしまった」一人だと思います。それくらい印象に残るドライバーでした!
注意すべきはロフト角かと思います。よほどのヘッドスピードでない限り、10.5°でないときつそう。それくらい低スピンの棒玉ですっ飛んでいく打球でした。
最上位モデルですので私も最初は敬遠していましたが、打ってみて「ツボ」にはまってしまいました。
難点はセレクトフィットストア限定モデルであること。お値段など含めて、やや購入のハードルは高いですね。
試打する機会があったら、是非試してみてほしいです。個人的には、このプラスドライバーこそがステルスシリーズの大本命だと思います!
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