LTDx ユーティリティを試打した感想は・・
- 高初速、高弾道で、力強く飛ばすユーティリティ!
- ボールを打ち抜く「しっかりとした打感」と軽やかな「弾き感」が両立!
- 操作性も加味された中級者~上級者モデル!
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※ コブラのクラブ試打評価は、こちら。
※ これまでのゴルフクラブの試打評価は、こちら。
コブラ LTDx ユーティリティ
LTDx ユーティリティ のコンセプトは、「高い打ち出しと高い直進性で、大きな飛距離を実現」。
コブラのユーティリティといえば、バフラーシリーズなどの”名器”がこれまで多数ありました! 今回のモデルも、期待値はとても高いです!
メーカーの意図した「高い打ち出し」や「高い直進性」、「大きな飛距離」は実現できているか?アベレージにとって大切なミスヒットに対してのやさしさ (寛容性)はどうか?
こういった点に注目しながら、試打してみました!
試打クラブスペック ロフト角:21° (#4) シャフト:Fujikura オリジナルSPEEDER NX for Cobra (純正シャフト) フレックスS
40歳台後半で平均スコア90台、ヘッドスピード 40m/s前後のアマチュアゴルファーの評価および感想です。
外観
ソールには、コブラお馴染みのバフラーレイルを搭載!
前方の銀色のパーツは、「パワーコアテクノロジー」のウェイト。低スピンと高初速を両立し、最大限の飛距離を実現するとのことです。
ドライバーやフェアウェイウッドでも搭載されている「H.O.T フェースデザイン」が、UTでも採用されています!
ボディは結構肉厚! 後方へのストレッチもありましたが、“塊”感は強めでした。
ネックでの調整機能は搭載されていません。
フェースの向きはターゲットにほぼスクエアで、ごくわずかに「逃げ顔」でした。
ドライバーやフェアウェイウッド同様、クラウンは反射を抑えたマット仕上げ。
どちらかというと「重さ」「ハードさ」を感じる色合いで、クラブ全体の肉厚感も相まって「手ごわそうだな」という印象でした。
振り抜き感、打感・打音
シャフトは純正の「オリジナルSPEEDER NX for Cobra (シャフトフレックスS)」。
ワッグルで感じたのは、若干のシャフトの頼りなさ。ヘッド自体が結構重く、シャフトがヘッドに負けてしまっているなという印象でした。
一方素振りでは、ワッグルで感じたほどのシャフトの頼りなさは感じませんでした。ただ、ヘッドスピードの速いゴルファーでは物足りないだろうなと思いました。
打感の第一印象は「しっかり」とした感触と「軽やかな」感触の両立!
ボールの芯を打ち抜く「しっかり」とした打感が感じられる一方、パチンと弾いて軽やかに飛ばす打感もありました。相反する打感が両立していて、個人的にはとても好ましい打感でした。
打音は「パシッ」という乾いた音。どちらかというと「軽やかさ」が演出されている音でしたが、節度があってとても好ましいものでした。
弾道、寛容性
弾道としては、打ち出しから高くボールを持ち上げてそのまま低スピンで力強く飛ばすというもの。
メーカーの意図した弾道は、しっかり実現できていると思いました。ロフト角21°の#4としては、この球の上がりやすさは間違いなく合格点!
直進性は高いです。
ただ、オートマチックというよりはやや操作性が加味されている印象。高い直進性をベースとして、ほんのりとドローやフェード気味の打球が見られました。
球筋を積極的に操っていきたい中上級者にとっては、とても扱いやすそうだなと思いました。
寛容性についても、比較的高いと思います。特別に高い寛容性という訳ではないですが、十分に合格点。
ただ、アベレージゴルファーが求める寛容性までは備えているかは、ちょっと微妙かなと感じました。具体的には、ミスヒットした時の飛距離ロスをもう少しカバーしてくれたらな・・と思いました。
飛距離性能は高いです! ロフト角21°の#4ユーティリティーで、キャリーで160~170ヤードくらい。ランも合わせると180~190ヤードくらいは出ていそうでした。ただ弾道がライナー性なので、グリーンに着弾させるのは難しそうだなと思いました。
いいな!と思ったのは、バフラーレイルの効果!実際の芝の上でもよく滑ってくれそうで、ダフリにはとても強そうだなという印象。
総評
まず印象に残ったのは、打感の素晴らしさ!
ボールを打ち抜く「しっかりとした」打感と「弾き飛ばすような軽やかな」打感という相反する感触が並立していて、とても気持ちよかったです!
また、高い飛距離性能もとても印象に残りました。高初速+高弾道で打ち出して低スピンで力強く飛ばすという弾道で、メーカーの飛ばすぞ!という意図が強く感じられました。
やや残念だったのが、シャフト。ヘッドの重さに負けてしまっている印象で、パワーのあるゴルファーには物足りなさそう。
ヘッド性能は間違いなく高いので、シャフトは慎重に検討した方がよさそうです。
寛容性についても、個人的にはもう一歩欲しかった・・。今回のシリーズではユーティリティは実質1モデルですので、中~上級者寄りにしたのかなと思いました。
対象は中~上級者で、UTに飛距離性能を求めるゴルファーかと思います。パワーのある若いゴルファーも、対象になりそう。
アベレージにとっては、クラブ自体の重量感もあってやや難しい印象です。扱いきれないということはありませんが・・。
ヘッド性能は間違いなく高いので、ポテンシャルを引き出せるゴルファーにとっては最高の一本になる可能性を十分に秘めていると思います!