ブリヂストンB2 HY ユーティリティーを試打しました。
コンセプトは「重心アングルを最大化し、つかまりの良さを追求」「ボールが上がりやすく、グリーンまで運べる」。
「つかまりの良さ」が追及されていたか? 「ボールが上がりやすく、グリーンまで運べる」という弾道が、実現できそうか?アベレージゴルファーの目線で、試打してきました。
40歳台後半で平均スコア90台のゴルファーの試打評価、感想です。
私の現在のユーティリティー TaylorMade SIM2 MAX レスキュー (純正シャフトR、#5 ロフト角25°)との比較になることを、ご承知おきください。
試打クラブスペック #4 (ロフト角 22°) シャフト:Diamana BS50h フレックスSR
関連記事
- ブリヂストン B2 ドライバー (2021) 試打評価/感想
- ブリヂストン B2 フェアウェイウッド (2021) 試打評価/感想
- テーラーメイド SIM2 MAX レスキュー 評価/感想 軽くてやさしいUT!
- ブリヂストン 222CB+ アイアン 試打評価 鋭い切れ味とやさしさの両立!
※ これまでのゴルフクラブの試打評価/感想の記事は、こちら。
※ ブリヂストンのゴルフクラブ試打評価は、こちら。
ブリヂストン B2 HY ユーティリティー
外観
ソールには、「ニューサスペンションコア」が搭載されています。
B2 ドライバー、B2 フェアウエイウッドと同じ流れでしょう。やはりインパクトで、球をグッと押し込んでくれそうです。
クラウン部分は、フェアウエイウッド同様にブラックのマット仕上げです。統一性が図られていますね。フェアウエイウッド同様、クラブ全体が引き締まって見えます。
投影面積はSIM2 MAX レスキューとほぼ同じか、やや小ぶりかなといった印象。クラブの厚みは、ユーティリティとしては標準的かなと思いました。
外観からはやや小ぶりの投影面積も手伝って、振りぬきがよさそうだなという印象でした。
地面に置くと、スクエアからわずかにフックフェース。こちらもB2 フェアウエイウッドとよく似ている印象。「つかまえてくれる」イメージでした。
打感・打音
B2 フェアウエイウッドで感じたずっしりとした重みを、このクラブでも感じました。
シャフトも重たくて硬く、全体的にもハードな印象でした。
素振りをしても、やっぱりハード!フェアウエイウッド同様、一生懸命スイングすることを要求されます。
打感は、B2 フェアウエイウッドよりはほんの少し軽やかな感じ。フェアウエイウッドで感じた、「ずしりとした打感」まではなかったです。
でも、SIM2 MAX レスキューよりはずっとしっかりした打感です。弾き系の打感ではありますが、軽やかに飛ばしてくれるような打感ではなかったです。
打音はB2 フェアウエイウッドよりは気持ち軽い音ですが、バシッというしっかりとした打音。
全体的にフェアウエイウッドからの統一感が、めっちゃあります。ここまでまとめてくると、逆に面白いな (笑)という印象でした。
球の上がりやすさ、寛容性
打球はB2 フェアウエイウッド同様に、結構高弾道。「ボールが上がりやすく、グリーンまで運べる」は実現できていそうでした。
フェアウエイウッドとは異なり、アイアン風の弾道です。スピンがそれなりにかかって、グリーンをキャッチできそうな弾道でした。
つかまりも悪くないです。というか、すこし引っかけ気味の弾道もあり、つかまりは十分すぎるくらいでした。
飛距離は#4 (ロフト角 22°)としては、適正距離かなという印象です。キャリーで150~160ヤードくらいでした。
ただ、SIM2 MAXレスキューと比較すると、やはり少し難しい。具体的には寛容性が少し、足りないです。
SIM2 MAX レスキューでは助けてもらえる寛容性が、このB2 HYでは「一回り」足りない・・。この寛容性が、コースでは大変ありがたいのですが・・。
SIM2 MAXの寛容性が非常に高いので比較は厳しいのかもしれませんが、オフセンターでのやさしさがもう少し欲しいところです。
総評
「ボールが上がりやすく、グリーンまで運べる」という弾道は実現できています。私レベルでもはっきりと感じることができました。つかまりも悪くないです。
ただ、SIM2 MAXレスキューと比較すると、やはり寛容性で劣るのは否めません。
弾道、飛距離とも素晴らしく打感も悪くないです。でも、これはいいスイングで芯に近い位置をとらえた場合。
オフセンターの厳しさが、どうしても気になってしまいました。
前の記事で、B2フェアウエイウッドでも寛容性が欲しいというようなことを書きました。
B2ですのでそれなりにアベレージゴルファーを意識していると思っていたのですが、フェアウエイウッド、ユーティリティーいずれもやや上級者向け?という印象でした。
お助け感に関しては、アベレージゴルファーにとっては少なくとも、TaylorMadeやCallawayの優しいモデル (SIM2 MAXやEPIC MAX)に軍配が上がりそうです。
国産メーカーにはぜひ頑張ってほしいのですが、私レベルのアマチュアゴルファー (HS 40m/s前後、アベレージ90台)まで守備範囲に入れるのは難しいのでしょうか?
外国ブランドは1つのブランドで3つのタイプ用意していることも多いので、是非「B3」として (笑)、アベレージ100前後のゴルファーを対象としたやさし目のクラブを作ってほしいです。
芯をとらえた時の打感や弾道は、フェアウエイウッド、ユーティリティーいずれも素晴らしいです。
このあたりを少し落としてでも、寛容性の高い「B3」モデルの開発を期待します!
関連記事
※ ブリヂストンのゴルフクラブ試打評価は、こちら。